グローバルナビゲーション


ここから本文です

副幹事長の挨拶(5)

後援会副幹事長 筧 淳夫(かけひ あつお)
(建築学部建築デザイン学科 教授)

2011年4月から建築学部の教員として学生とともに、教育・研究に取り組んでいます。それまでは、厚生労働省の研究所の1つである国立保健医療科学院という組織において、医療施設の建物に関する研究を22年間続けて行ってきました。私の専門分野は、建築の中でも建築計画という分野に属していて、特に病院や高齢者施設といった医療・介護福祉施設の建物を研究の対象としています。こういった施設を建てる際に、患者や高齢者の生活の視点や、そこで働く医療・介護スタッフの作業環境の視点などを生かすことができるように、施設整備の条件などを明らかにする研究です。例えば、今年世界中で大流行している新型コロナウイルス感染症のような疾病に対する感染対策を、施設環境から考えていくといったこともこれまで研究対象としてきました。急性期病院だけでなく、高齢者向けの病院、リハビリテーション病院、精神科病院など、様々なタイプの病院を対象として研究を行い、また実際に建物を整備するプロジェクトにも関わってきました。

 

今年は大変残念なことに新型コロナウイルス感染症によって、教室での対面による授業を実施することができない状況に追い込まれていますが、建築の先生方が様々な工夫をすることによって遠隔授業を実施しています。これは私個人の感想になりますが、前期の授業を終了した段階で振り返ると、昨年までと比較して確実に学生のポテンシャルが上がってきたように感じています。卑近な例としては、授業ごとに課題として提出を求めているレポートの質は間違いなく高くなってきています。ちなみにこのことは数多くの他の先生も同様に感じているようです。 今回の突然の遠隔教育への移行が、これまでの大学教育を考え直す良い機会になっているのかもしれません。

 

一方で、学生同士や教員と学生間のコミュニケーションをどのようにとるのかが、大きな課題となっていることも事実です。それぞれの教員が手探り状態でなんとかより良い方向に持って行きたいと、工夫をしている最中です。これまでとまったく異なった状況での大学教育となり、御父母も心配の種が尽きないのではないかと思います(実は私にも大学生の息子がいます)が、突然訪れた「新しい大学教育への変革期」との視点も持ち合わせていただけると幸いです。

前のページへ戻る