グローバルナビゲーション


ここから本文です

イベント案内と報告

埼玉支部 研修会のご報告(2022年11月27日)

埼玉支部2023年01月06日

 11月27日(日)に埼玉支部研修会を開催いたしました。

 支部役員、代議員、そして大学から工学部電気電子工学科教授 前田 幹夫 先生をお招きし、総勢31名(Zoom講演会参加3名を含む)の方に参加いただきました。

 今回は、神奈川支部2名、千葉支部3名の方もご参加いただき、支部間の交流も図ることができました。

 爽やかな秋晴れのもと先生の講演から始まり、全行程を無事に終え閉会に至りましたことをご報告申し上げます。

 

<工学部電気電子工学科教授 前田 幹夫 先生 —講演会—>

 埼玉県さいたま市にある大宮ソニックシティにて「学生生活(就職・進学)全般」+「光伝送のあれこれ」というテーマで前田先生のご講演からスタートしました。

◯「学生生活(就職・進学)全般」

 大学での具体的なコロナ対策、学生の活動(学生プロジェクト、キャンパス見学会、新宿祭)について、制約のある中でも日常の活動を楽しむ学生の様子。

 就職・進学について、埼玉支部会員のお子様の2019〜2021年度進路状況、大学院進学、就職支援センターの活用に関して、具体的な資料を見せていただきながらのご説明。

◯「光伝送のあれこれ」

 N H K時代にご研究・開発されていたスーパーハイビジョンの世界初生中継伝送時のエピソードとして、鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)からN H K技術研究所(東京都世田谷区)まで映像を伝送させるため、異なる通信会社の光ファイバを繋いで成功へ結びつけたことの大変さ。研究開発者として、とても楽しい瞬間であったことが伝わるお話をしていただきました。

 大学では、海中で可視光を使用して生放送をできるようにすることをライフワークとして取り組んでいるそうです。

 海中のとんでもない生物を生放送で伝えて感動を与えたい。でも、今は海中から生放送ができない。

 海中での光伝送をどうすれば良いか。母船と潜水艇を光ファイバで結べば減衰も少ないが、潜水艇の動きが制限されたり、光ファイバが切れたりしてしまう可能性がある。また、潜水艇から母船へ可視光で直接伝送するという方法もあるが、海面付近ではプランクトンが多く減衰が大きい。そこで、暗い海中でも可視光と光を当てると遠くから見える再帰性反射材を中継機に貼り付けて活用すれば問題が解決されるのではないか。猫の目は暗いところでもなぜ光るかが研究のヒントとなったそうです。

 次は潜水艇に音声を届けたい。映像用の光が来ているのなら、会話の信号を強弱させて繰り返したらどうだろう。どんな向きでも読取り可能で、邪魔されても平気なQ Rコード、超薄型液晶調光フィルム、再帰性反射材を活用することにより、遠くにある紙芝居のようなQ Rコードを読むことで会話ができるようになる。

 水中ダイバー間の会話装置でもこの技術を応用して、光中継機を利用しハンドフリーで眩しくない装置の開発を研究している。

 現在、ダイバーのコミュニケーションは、ハンドシグナルや文字の書けるボードで行っています。将来的に、簡単で便利な装置ができればもっと楽しく、安全に潜ることも可能になるのではないでしょうか。

 先生の夢のあるご研究、是非、実用化へ向けて頑張っていただきたいと感じました。

 

 そして、参加者からの質問にも丁寧にお答えいただきました。前田先生、ありがとうございました。

 

 

<①ホテル雅叙園東京 —百段階段見学&昼食—>

 最初に、大宮から貸切バスに乗って、1935年に建てられ東京都指定有形文化財に指定されているホテル雅叙園東京(昔は目黒雅叙園)へ向かいました。

 「百段階段」と階段で繋がる7つの部屋(宴会場)を見学しました。雅叙園は「昭和の竜宮城」とも呼ばれたほど館内装飾が豪華絢爛です。「百段階段」は本当に美しいですが、上り下りはかなりきつく、7つの部屋の見学で呼吸を整えました。

 この日は秋公開の映画「線は、僕を描く」とのタイアップイベントが行われていて、「百段階段」の美しい色彩と水墨画のモノクロのコントラストを楽しむことができました。主演のイケメン俳優の大型ポスターなどの展示もあり、こちらを楽しんでいる方もいたのでは??

 「百段階段」、実は99段。理由は「縁起担ぎ」のためだそうです。

 

 昼食はホテル内のレストランで「ビュッフェ」を堪能しました。笑顔と美味しい食事で満腹!満腹!

 もちろんコロナ対策は忘れていません。ルールを守って楽しみました。

 

 

<②東京タワー —メインデッキ見学—>

 次は、東京タワー。1958年にオープン。高さ333m、東京スカイツリー(634m)に次いで国内二位。

 天気が良かったので、お台場、レインボーブリッジ、新宿の高層ビル群、東京スカイツリーなどの景色を見ることができました。また、メインデッキから150m下の地上まで見える透明ガラス床の上をおっかなびっくりで歩いてみたり、覗いてみたり。安全だと分かっていても足がすくんでしまうものですね。

 電波塔としての役目は終えましたが、その形の美しさから人気は今も健在!

 何十年ぶりに上ったとおっしゃる参加者の声多数!懐かしい思い出とともに風景を満喫していました。

 今度は夜に来てみたいですね。プロジェクションマッピングも楽しめるようですよ。

 

 

<③東京国際空港(羽田空港) —空港見学&ショッピング—>

 最後は、東京国際空港。1931年開港。2010年、32年ぶりに国際線定期便の運行が再開され、年間8,500万人の航空旅客が利用する世界屈指の大空港です。

 コロナの影響を受けて旅客が減っていましたが、コロナ前と変わらないほどの賑わいを見せていました。

 展望デッキから360度パノラマで広がる空港の夜景、ご家族へお土産などのショッピングも楽しみました。

 

 帰路のバスでは、ゲーム大会や情報交換など行い、無事に大宮へ戻り全行程を終了いたしました。

 朝早くからタイトなスケジュールの一日でしたが、ご参加の皆様は初めてお会いする方がほとんどにもかかわらず、情報交換をしながら楽しんでおられる様子を見ることが出来ました。
 最後に、お忙しい中ご講演をお引き受けいただきました前田先生はじめ、神奈川支部、千葉支部からご参加いただいた皆さま、埼玉支部の活動にご協力いただきありがとうございました。次の機会にも是非よろしくお願いいたします。

 また、幹事の皆様、そして今回の研修会開催に関して、多大なるご協力いただきましたマルモト観光サービス様にこの場をお借りして感謝申し上げます。

 

記 副支部長 髙濱 聰

 

 

①電気電子工学科前田教授のご講演

②前田教授のご講演を終えて

③雅叙園到着

④さあ百段階段へ

⑤ホテルビュッフェを堪能

⑥東京タワーを背に

⑦羽田空港展望デッキから

前のページへ戻る