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2014年12月11日
埼玉支部後援会は、11月29日(土)研修会を開催しました。
この中で水野学長による講演会を企画し「工学院大学と私の36年間」という題でお話しをしていただきました。
ご講演のコンテンツは、以下の7つでした。
・埼玉県に住んだこと
・トンネルのこと
・その他の研究テーマ
・工学院大学のブランディング
・グローバル化
・学生を一人前の社会人に育てる
・尺八のこと
この中で私の印象に残ったのは、以下の点です。
「トンネルのこと」
水野先生のトンネル換気とのかかわりは、1979年から始まったとのこと。
関越トンネル、肥後トンネル、北陸道トンネル群、東京湾アクアライン、飛騨トンネル、外環トンネル、山手トンネル(新宿線、品川線)横浜環状南線などがあるそうです。
排気ガスには、小さな粒子が含まれていて、これの換気検討から参加されたそうです。ジェットファンによる換気を関越トンネルに48台付け、火事が起きたら風をどうして止めるかの、実験と数値解析もやられたそうです。
記憶に新しいところでは、笹子トンネル天井版崩落事故は、2012年12月2日に発生し、4㎞のトンネルのうち140mにわたって崩落しました。2013年6月まで約半年間、委員会が調査し、国交省から調査報告書が出たということです。この報告書、読んでみたいと思いました。
「その他の研究テーマ」
風車(直線翼縦軸風車)の開発に興味を持ちました。省エネが言われる昨今、いつか詳しくお聞きしたいテーマとなりました。
「工学院大学のブランディング」
2009年に受験者数が少ない状況で、学長に就任されたそうです。今後工学院大学のブランド力の向上のため何をすればよいかを検討された上で、まず、記事を増やしていって2年間で新聞記事が3倍になったそうです。次にグローバル化をめざし、日本初のハイブリッド留学を実施。今後のハイブリッド留学は、イギリス(建築3年)の継続(40人)、1年生向けおよび複数学科、大学院(建築)のシアトル留学の新規開拓、理工学部設置に伴うハイブリッド留学などの展開を考えられているとのこと。将来的には単位互換、ダブルディグリーが検討されているそうです。
「水野学長自身の国際化」
子どものころから外国語に対するあこがれをもっていて、1982年初めての国際学会にて英語で発表したとき、外国の方と英語で議論できる力を身につけたいと強く感じたそうです。今でも「English Journal」を定期購読し、英語の勉強法を学生に指導されていると聞きました。
これから生きた英語を勉強したいと思っている方に朗報です。水野学長お勧めの英会話学習法は、フィリピンのRarejob英会話です。興味を持った方は調べてみてください。
「学生を一人前に育てる」
社会人基礎力、自分を磨くことについてのお話がありました。
大切なことは、
① 早い時期から自分を磨く。高校まででは、残念ながら十分には磨かれていない。
② 家族の手助け。甘やかさない。自分で判断できる人間に育てる。過保護は禁物。
③ 本人の自覚が一番重要。
④ 自分で考えて自分で行動できる。
保護者の皆さんが、一番聞きたかったことではないでしょうか。
短い時間の中で、中身の濃い講演をしていただきました。
記:副支部長 衣 川 千 代 子