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イベント案内と報告

東京支部第二回代議員会及び講演会等のご報告(2019年2月23日開催)

東京支部2019年03月15日

■第二回代議員会
2019年2月23日(土)午後1時より、東京支部2018年度第二回代議員会が工学院大学新宿キャンパス5階0563教室で開催されました。
委任状を含め代議員の過半数を超える51名の代議員の出席がありました。
横山(明)副支部長、寺門副支部長の司会により下記のとおり議事進行が行われ、議事内容が承認されました。

 1. 役員紹介
 2. 折原支部長挨拶
 3. 2018年度活動報告
 4. 2019年度活動予定(案)
 5. その他 質疑応答

 

■第二回講演会
代議員会後、工学院大学情報学部 コンピュータ科学科教授 浅野 太先生に「人工知能の防災・福祉への応用」と題してご講演いただきました。
この講演では、Googleの「アルファ碁」などをはじめ、人口知能の応用が広く研究されているなか、人工知能の防災・福祉への応用事例を紹介し浅野先生の研究室の取り組みをお話しくださいました。
浅野先生が自己紹介をされて場を和ませたあと、講演が始まりました。
先生は大学助手時代、人の聴覚を研究し産業技術研究所時代には聴覚を利用してロボットの耳を作る研究をされていました。

 

最初に「人工知能と脳科学について」をテーマに
人工知能は人の脳と同じ事ができるのか?
どうやって人工知能は学習するのか?その学習方法について。
人の脳と人工知能のニューラルネットのちがい
をわかりやすくお話しいただきました。

 

その後Googleの「アルファ碁」について、Googleが高額な報酬を出して優秀な人材を集めているお話し、線形判別分析でねじを良品と不良品に分ける方法、掃除ロボットのシステム等、話題豊富な浅野先生のご講演に、会員の皆様の興味は途切れることがありませんでした。

 

また、介護の応用事例では介護ロボットや自動運転車椅子についてお話しくださいました。
今後のロボットの災害現場での課題については
災害はめったに起こらないので学習、評価が難しく、ロボットに厳しい環境を用意して学習させる必要がある。災害時に必要なものがうまく届くのにデータを入力できれば人工知能はとても役立つが、
人と違い機械はデータを入力しなければならないので、そのデータをどうやって入力するかが問題との事でした。人工知能は万能のように思いがちですが、人と同じように苦手とすることがあると感じました。

 

ご講演後半に、浅野先生の研究室 「マルチセンサシステム研究室」での研究をご紹介いただきました。
「振動センサを用いた災害における避難者の属性推定に関する研究について」です。
振動センサと人工知能を使うことにより、足音から建物に取り残されている人が大人か子どもか判断できるとのことです。これにより救助の優先順位が決められます。判断基準は重いものは、ゆっくり揺れて軽いものは細かく揺れるそうです。ちなみに大人の足音は低い音、子どもの足音は高い音だそうです。人間が聞き取れる音は100Hz(低い)から300Hz(高い)。50人中80%当てられたとのことです。
センサを登載した手押し車での地図の作成や一人暮らしの人の孤独死を防ぐ為に2次元温度センサで熱源を観察する研究など浅野先生の研究室の学生の方の研究が紹介され、人工知能を応用しての防災と福祉に対しての熱い思いを感じました。

 

ご講演後積極的な質問が続き、ご参加の皆様の興味の深さがうかがえました。
一時間半の講演はあっという間に過ぎました。

 

近年大きな災害に見舞われ、また今後もその可能性が危ぶまれる中、人工知能はわたくしたちの生活を豊かにしていくだけでなく、ますます防災・福祉に大きく貢献していくことと思います。
浅野先生と研究室に携わる皆様のご活躍を祈念して報告を終わりたいと思います。

 

■交流会
講演会終了後、低層棟8階ファカルティクラブにおいて、関根会計監査、廣瀬会計監査の司会進行のもと、浅野先生を囲んで交流会が行われました。
折原支部長の挨拶の後、浅野先生からご挨拶を頂きました。本部冨永会長に乾杯のご発声の後、会員の皆様の活発な交流の場となりました。
東京支部恒例となりつつある井上副支部長の「食品ロス削減」のお願いがありましたが、おいしい料理とデザートはほとんど無くなっていました。

 

ご多忙中にも拘わらず、多くの会員の皆様にお集まりいただき感謝申し上げます。
今後とも、後援会活動へのご支援とお力添えを承りますようよろしくお願い申し上げます。
次回の支部行事にも、皆様のお越しをお待ち申し上げます。

文筆:東京支部副支部長 原 千登勢

化学系学科と先進工学部の皆さん

情報学部の皆さん

機械系学科の皆さん

建築学部の皆さん

他支部の皆さん

役員と役員OB・OG

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