神奈川支部 キャンパス見学会(新宿)のご報告(2017年9月30日開催)

9月30日(土)、大学後援会主催の新宿キャンパスの見学会が開催されました。キャンパス見学会は、毎年、新宿キャンパスと八王子キャンパスそれぞれ2回ずつ、計4回開催され、首都圏の4支部(東京、埼玉、千葉、神奈川)が開催主管支部として毎年1回(新宿と八王子を交互に)担当します。昨年は八王子でしたので、本年は新宿でのキャンパス見学会を担当しました。当日は、神奈川支部の多くの皆さまをはじめ、南東北、栃木、山梨、長野、静岡、中京、近畿、四国、北九州の10支部から約230名の参加をいただきました。

 

まず、全体会を1階アトリウムにて、関 学生支援課長の司会にて行われ、壇上の出席者紹介の後、佐藤 学長、林 後援会長の挨拶がありありました。佐藤学長からは新宿キャンパスの耐震設計が十分満足できるものであり、東日本大震災の際には、アトリウムを避難所とし開放し地域に貢献したことや、その際にアトリウム全体に設置された床暖房が活躍したことなどもお話しいただきました。

その後、機械分野、GE学部、化学分野、電気分野、建築分野、情報学部などの分野毎に計16のグループに別れ、それぞれの分野の先生の引率・説明のもと、約90分間、見学することが出来ました。高層用エレベーターが順次リニューアル中で、1基工事中の状況でしたが、大きな混乱はなくスムーズに進行できました。

 

各分野共通の見学場所として、アトリウム、図書館、学習ラウンジ、就職支援センター、エステックモールB1、ラーニングコモンズB-ICHI、KU-SITEなどがあり、また、各分野で関連のある研究室、情報センター(パソコン演習室)、製図室、CAD室、測定室、実習室、3Dプリンター室、デジタルコンテンツ制作スタジオなどを見学することが出来ました。

新宿駅から地下で直結しているという好立地にありながら、恵まれた施設を擁しており、素晴しい教育、研究環境であることが実感できました。

 

見学会の後、7階学生食堂にて、懇親会が開催されました。

中村弘志 副支部長の司会にて、中村尚彦 支部長、後援会副幹事長の何先生の挨拶のあと、佐藤学長よりご挨拶と乾杯のご発声を頂きました。

今回、出席いただいた多くの先生方や、神奈川支部会員の皆さま、他支部の皆さまと活発な交流が行われていました。予定されていた1時間はあっという間に過ぎ、最後は近畿支部長の岩村様に締めていただきお開きとなりました。

多数の参加をいただき、成功裏にキャンパス見学会を実施できたのは、本行事に万全のご準備をいただいた先生方、学生支援課の皆さま、神奈川支部の皆さまのおかげです。厚く御礼を申し上げます。また、参加いただきました多くの神奈川支部の皆さま、遠方よりお越しいただきました各支部の皆さまに深く感謝申し上げます。

 

(記:神奈川支部副支部長 福井 敦)

 

キャンパス見学会全体会

 

研究室見学

 

新宿キャンパス見学

 

懇親会

 

集合写真

 

神奈川支部文化見学会報告

神奈川支部文化見学会報告 「八王子新2号館の建築設備」(建築学部まちづくり学科 横山計三教授)

 

9月23日(土)午後、八王子キャンパス新2号館にて神奈川支部主催の文化見学会が開催されました。

朝方まで荒天でしたが、開催中には日が差し込むまずまずの天気で、ご家族(含在校生)での参加を含む会員54名と首都圏支部間交流でご参加頂いた埼玉支部3名の皆様の参加で行われました。

 

八王子キャンパス新2号館は、本年4月にオープン、建設にあたり多くの工夫を取り入れており、学生たちに快適な勉学環境を提供しています。最新の建物において、子どもたちがどんな環境で学んでいるのかを知る機会として、企画・実施されました。

ご講演とご案内をお願いしたのは、前年度後援会幹事長を務められ、私たちにとっても馴染み深い、建築学部まちづくり学科教授横山計三先生です。

「八王子新2号館の建築設備」の演題で同建物の講義室でご講演いただき、続いて同館内および建築設備を先生のご案内のもと見学しました。

 

- 講演 -

横山先生は、民間企業時代や大学院生の頃、つくば科学博物館熱帯雨林温室や新山王ホテル、キッコーマン本社ビル、シンガポールホリデーインホテル、半導体関連工場などの建築に関わっておられたとのこと。自己紹介を兼ねてご自身が設計に関与した数々の作品をご紹介いただきました。

建築学部における講義で、学生には「自分が設計した建築物が目に見える形で残り、Google Earth(写真)に載る。これが建築の仕事の醍醐味である」と説いているとのお言葉が印象的でした。

民間企業時代にシステム開発にも携わり、実務面での豊富なご経験も背景に、建築と建築設備の関係について図を用いながらわかりやすく解説いただきました。

また、工学院大学建築学部の学科では何を学んでいるのか、3学科各4コースについて、建物を創る際の多くの工程の中で、どの部分に主に関与しているかという観点でご説明いただきました。工学院大学の建築学部のコース、カリキュラムは大変充実しているとのことでした。

続いてすまいの建築設備とビルの建築設備(電力、空調、給排水、熱供給)の役割・機能等について新2号館の最新設備の特徴も含め、わかりやすくお話し頂きました。

新2号館のコンセプトや特徴については、「外装デザイン」、「防災拠点」、「省エネルギー、環境配慮」、「キャンパスランドスケープ」の4つの観点からご説明いただきました。

① 外装デザイン:水平ラインを強調したバルコニーのコンセプトの説明は他に任せるとして、一番目を引く高層部のルーバー(※1)状のアルミキャストパネルについて、開口は電子回路の幾何学模様で理工系大学の象徴であり、ランダムな配置で学生の多様性・個の集合体を表しているとの説明がありました。

その後の見学において、裏側(部屋側)に寄付者(個人または団体)のネームプレートが貼ってあることを知りました。後援会のプレートもあります。

(※1ルーバー)日照・風の調整や目隠しを目的とした調節可能な開口のある外装材

② 防災拠点:我が国においては、近年大きな震災を経験し、「建物の耐震性」は基準が厳しくなったのはもちろんのこと、多くの人々も感心を寄せる話題となっています。工学院大学八王子キャンパス新2号館は、キャンパスでの災害時防災拠点となるため、免震部材(積層ゴム)を使用した基礎免震構造(※2)とし、地上部は鉄筋コンクリート、鉄骨造のハイブリッド構造を採用しています。これにより地震時の上層階の揺れを軽減すると共に大空間を創り出しています。

(※2免震)ゴムダンパーの上に建物を乗せることにより、上層に揺れが伝わらないようにする。なお、耐震は建物の剛性を高め、揺れにくくする。制震は油圧ダンパーなどにより揺れと反対方向の動きを作り出し、揺れを小さくする、建築物の地震対策。

また、電力についてはガスエンジン駆動自家発電装置を備え、商用電力が停電しても新2号館全体の電力をまかなえるだけの容量は確保しているとのこと、さらに水道については建物北側に井戸を備え、常時はキャンパス全体として市水と井戸水の併用、断水の場合には2号館は全て井戸水利用に切り替え、飲料水、トイレ用水などの確保はできるようになっています。

③ 省エネルギー、環境配慮:前記ガス発電機はガスコジェネレーションシステムを導入し、電力供給と排熱回収利用による冷暖房同時利用をすると共に、高効率機器との組み合わせで省エネルギーを図っています。また、4階図書館には「誘引エアビームによる空調システム」を採用、誘引、放射、整流効果により、静かに学習が行える、風を感じさせない快適な空間を作り出しています。また、春季・秋季において煙突効果による多層階自然換気(※3)もできる構造となっています。

(※3自然換気)発生する熱気による上昇気流を吹抜け経由で、最上部の換気口から外部へ排出することで無動力の換気を行うしくみ。

④ キャンパスランドスケープ:新2号館と既存建物に囲まれた空間に芝生広場を設け、既存樹木を活かし、根本に木製デッキとテーブルチェアを配し憩の空間を作り出しています

 

また、施工した株式会社フジタの社長と現場代理人は工学院大学出身とのこと。さらに、インテリアデザインに飯島先生と塩見先生、ランドスケープデザインに下田先生、設備設計監修に横山先生が参画、工学院大学の底力を感じました。

 

- 見学会 -

続いて見学会に移りました。最初に7階(屋上)の機械設備を見て、順次下層階に下り最後は中庭という順番で、普段は入ることのできない所も含めて見学する、貴重な機会となりました。

【7階 機械室】

受変電盤:「家庭ではブレーカーに相当」との説明に何となく納得するも、その大きさにはびっくり。

非常用発電機(ガスエンジン・コジェネレーションシステム):発電機は防音ボックスに収められているため、直方体鉄製の大きな箱にしか見えないが、銘板から発電機容量は370kWであることを確認。冷却水配管に挿入されたプレート式熱交換器で熱を回収している。

吸収式冷凍機:排熱利用の冷凍機。これも箱にしか見えない。

ガス冷凍機(室外機):それぞれの階に相当する室外機が並ぶ。

採光窓(自然換気排気口):横から室内の吹抜けが見える。昼間の照明用電力を削減すると共に、窓を開けることで排気口としている。

【4階 図書館】

図書館であるが、ラーニングコモンズの一角として、普通の図書館とは少し趣の異なる作りであり、様々な工夫が採用されている。天井板を設けず、ダクトや給排水管など建築設備が全て見え、本来隠れて見えない部分は黒色で統一されている。天井部材が不要になる分、建設費が安くなるのではと思ったが、横山先生談「見せるための配管レイアウト、仕上げをするのでかえって高くつく」とのこと。

建設工事中伐採せざるを得なかった、中庭にあった木からとった板を使ったベンチを始め、様々な材質の形の変わった椅子がたくさんあった。中でも人気が高かったのは、天井からチェーンで吊るされた輪っかの椅子。スイベルジョイントで回転可能となっている。座った感じを変化させることで、アイデア創出、思考にふける、気分転換・・さまざまなことを狙っているように思えた。

さらに、6人程度の小さなミーティングルームがたくさんあり、グループワークもできるように工夫されている。情報端末個室もあり、周囲に邪魔されず集中できる環境となっている。

【3階 学習支援センター】

比較的大きな部屋と共に2人用個室もあり、様々な使い方ができるよう工夫されている。

天井の一角をあえて仕上げをせず、コンクリート打ち放しを見せるようになっている。

【2階 インフォメーションフロア】

プレゼンテーションエリア、インフォメーションフロアであるが、様々な利用形態を想定しているようである。ステンレス板材を意図的にでこぼこに貼った天井は、あまり見たことがなく(初めて見たと表現した方が適切か)、設計者の野心的な遊び心が垣間見えるようであった。
また、柱に蝶番で設置されたステンレスボードを広げることで、機材を用意することなく研究発表会等のポスターセッションが開催できるようになっているとのこと。

【1階 ファブリケーションラボフロア】

シアターには、音響機器が立体的に配置され、様々な実験ができるようになっているとのこと。

VR室(※4)には、細心のVR機器が配され、ここも様々な実験ができるようになっている。

(※4)Virtual Reality 仮想空間。三次元的に映像を映し出し、部屋に仮想空間を創り出しそこにいる人があたかも別の空間にいるかのような状況を創り出す。

中央監視室は土足厳禁のため、監視盤を扉から見学した。

【外部】

井戸と給水設備。井戸ポンプ、貯水槽、塩素注入装置から成る。常時キャンパス全体へ給水、非常時には新2号館給水に切り替えるとのこと。
中庭は芝生広場とデッキから構成されている。元からあった樹木は2本残し、根本はデッキによって取り囲まれている。これは、人による根本の踏みつけ回避効果もあると考えられる。建設工事中に伐採せざるを得なかった2本の樹木があった位置には、若木が植樹してある。この木が元の木より大きくなるまで、その後までもこの場所が勉学の場、憩の場として親しまれ続けますようにと祈り、その場を後にした。

 

- 懇親会 -

その後、キャンパス内食堂にて懇親会を開催しました。横山先生を囲んで、美味しい料理を頂きながら、会員相互の親睦を深めました。工学院大学学生の父母であるという一つの共通点から、いつものように話がはずみ、楽しいひと時を過ごすことができました。

略儀ながら、御講演頂いた横山先生、サポート頂いた後援会学校関係者の皆様、祝日にもかかわらず料理の用意、後片付けをしていただいた生協食堂の皆様、支部間交流で参加頂いた埼玉支部の皆様、そしてご参加された神奈川支部会員の皆様に、この場を借りて深く感謝申し上げます。

 

今回参加できなかった皆様も、今後の神奈川支部のイベントには是非ご参加下さい。お子様の通っている大学の様子を知り、先生方や子どもの友だちのご父母と親交を深める絶好の場であり、他では得られない情報交換もできる貴重な機会となっています。

皆様のご参加をお待ちしております。

(記 副支部長 岡 澄代 中村弘志)

 

新2号館外観

 

横山先生のご講演

 

新2号館の屋上と周辺見学

 

図書館、その他の見学

 

懇親会

 

集合写真

 

千葉支部 新宿キャンパス見学会のご報告(2017年10月14日開催)

10月14日、大学後援会主催の新宿キャンパス見学会が開催されました。新宿の高層ビル群の中に立地する地上29階、地下5階、高さ143mの高層ビルが新宿キャンパス。新宿駅から徒歩5分の好立地にあり、学生は最新の情報や文化が集まる都心のキャンパスで活気溢れる充実の2~4年間の学生生活を送る場所がここになります。当日は千葉支部のほか奥羽・茨城・中国・南九州の各支部から81名お集まりいただきました。お忙しい中、またお足元の悪い中、誠にありがとうございました。千葉支部では、当日の受付、誘導補助、懇親会の進行などのお手伝いをさせていただきました。

13時より、4階まで吹き抜けになった解放感のある広い空間の1階のアトリウムにて、渡部副学長、林後援会会長のご挨拶の後、学科系列ごとに6つのグループに分かれて、それぞれ担当の先生方の案内により、エレベーターと階段を使って情報科学センター、実習室、就職支援センター、図書館など、約1時間半の見学コースを回りました。地下1階の休憩スペース”B-ICHI”の展示コーナーでは、10月8日~15日にオーストラリアで開催された3,021kmを走破する世界最大級のソーラーカーレース「2017ブリジストンワールドソーラーチャレンジ」に参戦中のソーラーチームを紹介していました。チームの活動の様子や車両製作の状況をはじめ、次世代低燃費タイヤやモーター、太陽電池や高機能ウェアの実物展示など多数の企業からサポートを受けていることがわかり、チームに対する期待の大きさが伝わってきました。結果は世界一速いソーラーカーを決めるChallenger Classに参加した42チーム中、63.8km/hの成績で7位入賞したとのことです。上位入賞をめざして学生主体で一生懸命に取り組んでいる姿勢は大変すばらしい。完走おめでとうございます。

また、研究室や実験室では、実験、実習、演習等のアクティブラーニングを重視した教育方法を実施していることや、3年次に少人数グループに分かれて様々な課題等に取り組む「セミナー」では、コミュニケーションとチームワークが必要なこと及び実習ではティーチングアシスタントとして大学院生が熱意をもって後輩をサポートしていると知りました。引率の先生方が各見学施設にて丁寧な説明をしていただいたことに加え、参加者からの質問にもわかりやすく答えていただき、子供達が日頃過ごしている学び舎の充実した設備と最先端の教育環境の中で、学習、研究活動を行っていることのすばらしさを改めて実感することができました。

見学を終えた後の懇親会では、短い時間ではありましたが、皆さんがとても楽しそうに先生方や同じ学部・学科の方々とお話しされていて、とても有意義なキャンパス見学会であったことを感じられました。懇親会の中では、各支部長等代表の方々のご挨拶や紹介などもあり、参加された会員の皆様と先生方とのご歓談により交流を深めることができたと思います。参加されたご父母並びに保護者の皆様、そしてご協力いただいた先生方に厚く御礼を申し上げます。最後に今回は参加できなかった皆様も次回は是非参加されることをお勧めいたします。先生方とゆっくり話ができるとともに子供達の通うキャンパスを知ることにより、親子の会話も弾み、疑問点や心配に思っていることも解消できます。

 

 (記 : 千葉支部会計監査  武田 寿)

 

渡部副学長のあいさつ(1)

 

渡部副学長のあいさつ(2)

 

就職支援センターにて

 

ソーラーカーチームの紹介
大学の外側から

 

地下2階低圧実験室にて

埼玉支部 キャンパス見学会(八王子)のご報告(平成29年10月14日開催)

10月14日(土)大学後援会主催のキャンパス見学会が八王子キャンパスにおいて開催されました。

キャンパス見学会は、毎年新宿と八王子で各2回ずつ行われています。当日は本部の代行として、埼玉支部の役員、顧問及び理事18名で八王子キャンパス見学会の運営を応援させていただきました。

北海道、奥羽、南東北、群馬、北陸、四国、北九州そして埼玉の8支部153名の参加がありました。

スチューデントセンターいぶきホールにて、学生支援課の行田課長の司会で開会し、大学代表の鷹野副学長、後援会の冨永副会長のご挨拶を頂いた後、各学科13グループに分かれ、担当の先生及び役員の引率でキャンパス見学会が開始されました。

私は入学式で訪れて以来2回目の八王子キャンパスでしたが、その広大な敷地と充実した各施設に感動するとともに、そこで学べる学生を羨ましく思いました。

2号館の教室の窓の下に広がる八王子市内、晴れた日には富士山も見えるなど景観と自然にも恵まれた八王子キャンパスを保護者として誇りに感じる一日でした。

見学会終了後、スチューデントセンター2階食堂にて、懇親会が開催されました。先生方と後援会8支部の会員の皆様の多数の参加があり和やかな雰囲気のうちに無事に終了いたしました。

最後になりましたが鷹野副学長をはじめ諸先生方、ならびに学生支援課の皆様には行事全般にわたりご尽力いただきましたこと深く感謝申し上げます。

 

(記:副支部長 山中陽子)

 

受付

 

全体説明会

 

鷹野副学長ご挨拶

 

1号館前にて

 

林会長ご挨拶

 

懇親会

 

東京支部第一回代議員会及び講演会等のご報告(2017年7月22日開催)

■第一回代議員会

2017年7月22日(土)午後1時より、東京支部2017年度第一回代議員会が工学院大学新宿キャンパス5階0563教室で開催されました。

役員を含め56名の代議員の方の出席があり、津田副支部長、中村副支部長の司会により下記のとおり議事進行が行われ、議案内容が承認されました。

1、役員紹介

2、五十嵐支部長挨拶

3、代議員の役割、任務、本部代議員について

4、2017年度支部活動計画について

 

■第一回講演会

代議員会の後、工学院大学 工学部電気電子工学科 教授、福岡 豊先生に「生体医工学ー高度先進医療への工学の貢献」と題して講演していただきました。

この講演では、工学技術が医療の進歩にどのように貢献してきたか、さらに工学院大学(主に生体生命 情報研究室)での研究教育を例に、これからどのように関わっていくかをお話しして下さいました。

 

❖工学技術なしでは成り立たない現代の医療

現在、医療の分野で使われている工学技術は、例えばCT、MRI、エコー、内視鏡、腹腔鏡、カテーテル、ペースメーカーなど、よく耳にするものばかりです。講演会に参加されたご父兄の中にもこれらの医療機器にお世話になった方が何人かいらっしゃいました。

医療機器で最近話題なのが、手術ロボットのダビンチです。ダビンチによる手術は胸部や腹部に数カ所穴を開けて行う胸腔鏡下手術、腹腔鏡下手術を発展させたもので、従来では不可能だった角度からの視野の確保と、鉗子の細密な動きを実現しています。医師は患者の胸や腹に開けた複数の穴からカメラと鉗子を入れて、画像を見ながらアームを遠隔操作します。出血量も少なく、患者にとって非常に負担の少ない手術方法です。ダビンチを操作する医師たちは、実際にダビンチのアームで5センチ角の折り紙を使って折り鶴を折り、操作技術のトレーニングをしているそうです。ダビンチを使えば、北海道の患者を東京の医師が手術したり、外国の患者の手術を行うこともできます。実際に、米軍では、戦地でけがをした兵士を、遠く離れた本国の医師が手術することもあるそうです。ダビンチをはじめ、工学技術なしでは、現代の医療は成り立たなくなってきています。ダビンチは米国製で、日本では他の医療機器も輸入に頼らなければ成り立たないのが現状ですが、ぜひ国産を作りたいというのが工学技術者たちの思いだそうです。

 

❖工学技術の医療への貢献の歴史

今は使い捨ての電極を使って心電図をとりますが、1900年ごろは、バケツに電気を通す液体を入れて、その中に足を入れて心電図をとっていたそうです。血圧を測る装置も同様に大きなものだったそうです。それが徐々に進歩して、1959年ごろまでには心電計、血圧計、保育器なども作られるようになり、60年代には小型化され、ポータブルの心電計が作られて24時間心臓をモニターできるようになりました。病気の治療以外にも、ポータブルの心電計をつければ、スポーツ選手がどのような筋肉の使い方をしているか、筋肉が収縮するときに起きる電気を測って、スポーツの記録を更新させる研究も行われているようです。

70∼80年代はペースメーカーや熱によって切る電気メス、内視鏡に装着してお腹の中で使えるレーザーメスも開発されました。

90年代にはお腹を切らずに複数の穴を開ける腹腔鏡手術ができるようになりました。

そして、2000年代は、iPS細胞に代表される再生医療、ロボット手術、遺伝子診断、遺伝子治療などの研究が活発に行われています。

このように、工学技術は長い間医療に貢献し続けて来ました。

 

❖10年後、30年後の医療

・10年後に実現可能とされる技術

手術ロボットをはじめとする、大きく切らない手術が一般的になっていきます。
もともとがん細胞は自分の細胞が変化したものだが、抗がん剤の研究が進んで、がん細胞だけを狙うことができるようになります。

画像で色々なものを捉える、イメージング技術も発達します。

ビッグデータによる健康管理:例えば家で健康状態をチェックして、重症になる前に治療を受けることができるホームヘルスケアや、ベッドに寝たとき、トイレに座ったときなどに自動的に血圧や体重を測定し、データベース化する技術などです。

 

・30年後に実現可能とされる技術

例えばガン患者に投与する抗がん剤は、遺伝子検査によって、一人一人の患者に対しどの抗がん剤が効くのかあらかじめわかるようになります。

内視鏡や針を刺してがん細胞の一部を切り取って検査する生検ではなく、採血によって適切なガン治療の選択ができたり、がん細胞の遺伝子情報を踏まえた適切な診断、治療の選択ができるようになります。

リアルタイムで脳の血流を調べる研究により、精神、神経疾患(アルツハイマーなど)の診断ができるようになります。

ビッグデータを使っての健康管理。(個人情報だが本人の同意なしに個人が特定できない形で医師が利用できるようになるかもしれません)

 

❖工学院での生体医工学分野の研究教育

福岡先生の生体生命情報研究室では、コンピューターから人間に情報を伝える研究をしています。その技術を応用すれば、床ずれの予防や徘徊の防止などに役立ちます。研究室では毎年夏に行われる工学院大学の科学教室で、Wiiのバランスボードを使って体の重心の位置を計るゲームを提供しています。これが意外に難しいそうで、初級から上級まですべて制覇できる人は少ないとお聞きしました。
また、生命情報の効率的なデータの処理方法を開発されていて、主に疾患と遺伝子の関係に注目して研究を進めています。

福岡先生の生体生命情報研究室のミッションは、数々の臨床データを活用して、結果的にこれから日本が直面する高齢社会における諸問題を解決することです。
今後社会問題になりうる病気は、がん、心臓病、脳卒中、アルツハイマーなどの認知症、高血圧、糖尿病、統合失調症などの精神疾患、新型インフルエンザなどですが、医師の中でビッグデータを解析できる人は2〜3割しかいないので、医学の要求に対して工学の研究者が手足となって解析しなくてはならなりません。そしてまだまだ医師の理解も足りません。遺伝子情報も膨大なので、その解析を工学部に依頼されることも増えており、特に、計測されたデータから有用な情報を取り出すのが先生の専門だそうです。日本の医学部は教授を中心とする白い巨塔のようなピラミッド型ですが、その点アメリカでは、大学を出なければ医学部に入れないので、ほとんどの医師は工学技術をわかっていて研究にも協力しています。医師が工学技術の必要を理解していけば、医学と工学を両軸にして、日本の医療はもっと良くなるでしょうとお話しされていました。そして、福岡先生の研究室から医療機器の分野に就職する学生も増えているとのことで、頼もしく感じました。私たちの身近にこんなに医療工学が使われていることに驚くと同時に、これからの医療の発展に工学技術はますますなくてはならないものになると感じました。

お話はとてもわかりやすくて楽しかったので、一時間半の講演はあっという間に終了してしまいました。

福岡先生は学生に常々「質問の出ないようなプレゼンテーションをしてはいけない」とおっしゃっているそうですが、今回の講演のあとでは、実に多くの方々が積極的に質問されて、先生も丁寧に回答して下さっていました。今後の福岡先生と、工学技術に携わる学生のみなさんのご活躍を祈念して報告を終わりたいと思います。

 

■交流会

後援会終了後、低層棟8階ファカルティクラブにおいて、佐藤副支部長、佐々木副支部長の司会により、福岡先生を囲んで交流会が行われました。

五十嵐支部長が福岡先生に講演のお礼を述べたあと、福岡先生からご挨拶をいただき、寺門支部長に乾杯のご発声をいただいて交流会が始まり、会員の皆様の活発な交流と和やかな雰囲気で進みました。

 

ご多忙中にも拘らず、多くの会員の皆様にお集まり頂き感謝申し上げます。
今後とも、支部活動へのご支援とお力添えを賜りますよう会員の皆様に宜しくお願い申し上げます。

次回の支部行事にも、皆様のお越しをお待ち申し上げます。

 

(記:東京支部副会長 諏訪園裕子)

 

GEと機械系学科の皆さん.
化学系学科と先進工学部の皆さん.
電気系学科の皆さん.
建築学部の皆さん.
情報学部の皆さん.
役員と役員OB、OGの皆さん.

東京支部総会・父母懇談会・懇親会のご報告(2017年6月3日開催)

【第3回東京支部代議員会】

6月3日(土)12時10分から本会議は新宿キャンパス5階0563教室で開催されました。

役員を含め37名の代議員の方に(他に委任状が14名分)、また大学側より後援会幹事長の田中久弥先生にご出席いただきました。

司会・進行は折原副支部長と内藤副支部長により行われました。本会議では大向支部長の挨拶と田中久弥後援会幹事長の挨拶に続き議題の審議に入りました。「2016年度支部活動報告と決算報告」、「2017年度活動計画と予算案について」は、ご審議のうえご承認をいただきました。「2017年度代議員候補(案)と役員候補(案)」についてもご承認をいただきました。

 

【支部総会】

同日13時から新宿キャンパス3階アーバンテックホールにおいて支部総会が開催されました。240名を超える会員の皆様にご出席をいただき、心より御礼申し上げます。

支部総会においては、先の第3回代議員会でご承認をいただいた議題を改めてご審議いただき、すべての議題についてご承認いただきました。この結果、新しく選任された五十嵐支部長以下18名の新役員で2017年度後援会東京支部の活動を進めてまいります。今年度も昨年度同様に会員の皆様からのご支援・ご協力を賜りますように、役員一同お願い申し上げます。

 

【父母懇談会と懇親会】

支部総会終了後に、大学後援会主催の「父母懇談会」が開催されました。全体会では学長 の佐藤光史先生と後援会の冨永副会長からご挨拶をいただき、後援会幹事長の田中久弥先生より「学生生活全般」についてご説明をいただきました。

全体会終了後、2年生以上のご父母は個人面談会、1年生のご父母は学部・学科別の合同 父母懇談会にご参加いただきました。

15時40分から京王プラザホテル5階エミネンスホールにて懇親会が開催されました。 個人面談会・合同父母懇談会にご参加いただいた先生方にもご出席いただき、限られた時 間ではありましたが先生方、参加ご父母同士の懇親を深めることができたことと思います。

2017年度の後援会東京支部の活動はこの日から始まりました。代議員の皆様には後援会行事への積極的なご参加をお願いいたします。また後援会会員の皆様には東京支部主催の講演会や本部主催のキャンパス見学会・就職懇談会へのご参加を心よりお待ちしております。

 

日頃の後援会活動に対する会員の皆様からのご厚情に感謝申し上げるとともに、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

 

(記:東京支部部副会長 佐々木真貴子)

 

 

東京支部代議員会

 

父母懇談会全体説明会

 

五十嵐支部長挨拶 (1)

 

五十嵐支部長挨拶 (2)

 

先生方との懇親会の様子

 

東京支部新旧役員とOB,OGの皆さん

 

2017年神奈川支部総会・父母懇談会のご報告(2017年6月25日(日)開催)

2017年の神奈川支部総会・父母懇談会が6月25日(日)小田急センチュリーホテル相模大野で開催されました。

【支部総会】

総会に先立ち、リニューアルされたDVDが投影され、学生生活・後援会活動・大学の現況等最新の情報を会場の皆さんで共有しました。

総会は、13:00から林支部長の挨拶で始まり、2016年度 活動報告、会計報告、会計監査報告の報告、続けて2017年度活動計画、2017年度予算案が発表され、いずれも満場一致で承認されました。

次に2017年度役員改選においては、神奈川支部役員候補者名簿、代議員候補者名簿、理事・顧問委嘱名簿に基づき説明がされ、全ての候補が満場の拍手により承認されました。

最後に中村尚彦新支部長挨拶があり、2017年度の神奈川支部活動がスタートしました。

 

【父母懇談会】

総会に続いて、父母懇談会が開催されました。

工学院大学学長佐藤先生、後援会本部安田副会長のご挨拶に続いて、後援会幹事長田中先生から「学生生活全般について」スライドに沿った全体会が行われました。授業・出席・履修・単位・成績等に関する留意点、キャンパスライフを送る上での食事・健康管理・悩み事相談等について、わかりやすく説明されました。

その後各部屋に別れて、1年生父母は合同懇談会で、大学生活についての説明と質疑応答が行われ、2年生以上父母は、学部ごとに先生方と成績表を見ながら個別面談を行いました。熱心な懇談が行われたため、一部は時間オーバーとなりました。

 

【懇親会】

父母懇談会に続き、隣接した部屋で懇親会が開催されました。立食式のパーティで、円卓にそれぞれ学部(学科)名を示す札が立てられましたが、先生方もご父母もそれのみにこだわることなく自由に会場内を巡り、懇談会では話せなかった事も含め、十分に会話を楽しみ情報を得ると共に懇親を深めていました。

 

このように父母懇談会は、大学の情報を得てお子様の学園生活をうかがい知ることのできる、大変貴重な機会であると言えます。今年は134名のご父母の皆様にご出席いただきました。今年参加できなかった会員の皆様も来年は参加してみてはいかがでしょうか。

引き続き後援会活動へのご理解ご協力をお願いすると共に、支部行事への積極的なご参加をお待ちしております。

 

(記:神奈川支部副支部長 中村弘志)

 

支部総会

 

父母懇談会

 

1年生懇談会と個人面談

 

新支部長と新支部役員

 

懇親会

 

集合写真