去る11月27日(土)に神奈川支部文化講演会を開催いたしました。今回は新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みてZoomによるリモート開催で行いました。代議員2名を含む29名のZoom参加と八王子キャンパス内教室会場での役員含む代議員14名の参加がありました。最後は、神奈川支部恒例の花道にて先生をお見送りして無事閉会となりましたことをご報告いたします。
神奈川支部としてはじめてのリモートによる講演会でしたが、大きな配信トラブルもなくほぼ予定時間どおりに終了できたことはとても良かったです。
また、開催後のアンケート回答では、リモートと会場とのハイブリッド方式による開催に好意的であったこともこの場を借りてご報告いたします。今後の開催方式の参考にしたいと思います。
【講演会】
講師:2021年度後援会幹事長 先進工学部環境化学科教授 並木則和先生
演題:「コロナ禍での当学の現況と大気環境に関する身近な問題」
講演会概要
まず始めに、学内のコロナ禍における現況(学生の入構状況や懸念事項)や並木先生の研究室での感染症対策について具体的にご紹介いただきました。
大気環境に関する身近な問題については、「エアロゾルとは何か?」からご説明いただきました。エアロゾルには粉塵、ダスト、ミスト、煙などいろいろな呼び方があること、健康への影響や環境への影響についてわかりやすく理解することができました。
並木研究室で共同開発が行われたPM2.5のサンプリング装置による八王子校舎と近隣モニタリング実測例なども伺い、改めて大学での研究の意味深さを実感いたしました。
今日、大きな社会問題となっているマイクロプラスチックについては、プラスチックの廃棄と海洋由来マイクロプラスチックの問題だけでなく、エアロゾルとなる浮遊マイクロプラスチックの吸入毒性の問題提起もされました。
エアロゾルについての見識が深まったところで最後に感染症とエアロゾルについて伺いました。
ウイルスの3つの感染ルート(飛沫感染・接触感染・飛沫核(エアロゾル)感染)の中で飛沫・飛沫核(エアロゾル)の人体への吸入と感染過程についてかなり専門的な内容ではありましたが、興味深くまたわかりやすくご説明いただきました。
講演後は、会場内の参加者(役員)はもとより、Zoom参加者の方からも質問をいただき、有意義な質疑応答の時間となりました。
(記:副支部長 小泉 貞枝)
講演会(会場の様子①)
講演会(会場の様子②)
講演後の集合写真
講演内容①
講演内容②
先生のお見送り