梅雨の合間の好天に恵まれた6月10日(土)に、埼玉支部では八王子キャンパスにて新入生のご父母を対象とした歓迎会・懇親会を開催することができました。総勢25名の参加となりました。
~第1部 講演会~
教育推進機構 二上武生先生に「学生生活と就職状況について」ご講演いただきました。
前半にはアクティブラーニング型授業体験として学生たちがいつも授業の前に行うグループディスカッションを行いました。わずかな時間でしたが、緊張していた保護者の表情が和らいで対面でのコミュニケーションの重要性を感じることができました。
続いては、就職活動の実態をお話しいただきました。保護者の時代の就職との違いや、就職活動の期間も方法も目まぐるしく変わっている昨今の就職事情について、グラフや数値データを交えて分かりやすく説明していただきました。
キャリアデザインについてもお話いただき、就職には「専門性」+「もう一つの武器」を持つことが大切で、その武器を使うためには第三者に自信を持って自分らしさを語れることが大事だそうです。
1年生から3年生までの間に自分の中に語れるもう一つの武器をたくさん身につけることが大事であり、次に表現するテクニックであるコミュニケーション能力や主体的行動力が必要になります。工学院大学のカリキュラムでは、早い時期から専門性のある研究や基礎科目はもちろん、体系的な英語教育も行っており、学生たちはとても真面目に学んでいて良いものをたくさん持っているのですが、それを表現するのが苦手な人が多いようです。「無限の可能性を開花する。」先生はこの言葉が工学院大学にぴったりだとおっしゃっていました。
2021年より「学科就職プロジェクト」が始まり、「学部・大学院での学びを活かした就職」に日本一真剣に取り組む大学をめざしています。
では、親としてできることは、「指示」でも「指導」でもなく「支援」することが大事で、見守る・聴く・受けとめる・意思決定は自分で・応援・ほめることを心掛けて欲しいそうです。
参加者より、AIが社会に入り込んできている今、優位な就職をするためにどのような教育に取り組んでいるのか質問がありました。
「便利に使うだけの人は淘汰されてしまう。考えた上でうまくAIを利用し、使いこなせる人が必要となるので、そのように学ぶよう学生には伝えています。」
写真撮影の後、キャンパス内を見学しながら移動しました。
~第2部 懇親会~
セミナーハウス松風舎のバーベキュー場にて懇親会を開催。お手伝いとして参加いただいた6名の学生さんたちが焼いてくれた美味しいお肉や野菜を食べながら、保護者同士の親睦はもちろん、懇親会へもご参加いただいた二上先生へ、大学への不安や疑問をご相談したり、学生さんたちともサークルや委員会の話をしたり、学生生活ではどんなことで悩んでいるかなど、現役の学生さんの話を聞くことができて、とても有意義な時間を過ごすことができました。
終始笑い声の絶えない懇親会が開催できたことは二上先生をはじめお手伝いの学生さんたち、ご参加いただいた保護者の方々のおかげと感謝申し上げます。
支部として初めて企画した行事であるにも関わらず、事前準備からテキパキと働いてくれた役員は、さすが埼玉支部のチームワーク!と自慢できます。
会場の提供をしていただき、講演会のためにご尽力いただいた大学関係者の方々にも感謝申し上げます。
記:副支部長 関口浩美