神奈川支部

2026.03.02

神奈川支部 文化講演会報告(2025年9月13日〈土〉開催)

 2025年9月13日(土)、工学院大学工学部機械工学科教授瀬尾和哉先生による講演と、「古くから唯一の八方除けの守護神として全国各地から敬仰される寒川大明神御前でのご祈祷体験」をテーマに、文化見学会を開催しました。当日は、支部間交流として埼玉支部よりお二人の方をお迎えし、合計70名の皆さまにご参加いただきました。(講師、学生、運営スタッフ含む)
 会場は、JR相模線・宮山駅より徒歩5分、八方除 相模国一之宮 寒川神社境内にある参集殿です。約一万五千坪の緑豊かな境内に囲まれた寒川神社は、桜並木の先にそびえる二の鳥居が印象的で、歴史と風格を感じさせる佇まいです。
 参道を進み三の鳥居近くに構える参集殿3階「富士・相模の間」にて、瀬尾先生をお迎えし、「復元した弓による矢の飛しょう」をテーマにご講演いただきました。
 瀬尾先生は、2025年4月9日放送のNHK総合「歴史探偵(楠木正成 型破りな名将)」に出演され、鎌倉時代末期における弓矢の進化を飛行力学の観点から解説されています。寒川神社では毎年9月例祭前日に「流鏑馬神事」が斎行されることから、今回は日本の伝統武芸と科学を結びつけ、平将門・平清盛・楠木正成の時代背景とともに、武具の改良や進化について分かりやすくお話しいただきました。
 また、ご専門である「スポーツ工学・ヒューマンダイナミクス部門」の研究内容や、スポーツパフォーマンス向上への取り組み、日本人2人目となるISEA Fellow受賞にまつわるお話も伺うことができ、学術と実践の両面から大変貴重な講演となりました。
 特別ゲストとして、寒川神社流鏑馬神事の射手であり、弓馬軍礼故実 武田流の秋山和義様にもご登壇いただきました。お稽古着姿で弓矢を手に、馬上から弓を射る「騎射(うまゆみ)」の歴史や精神性、伝統馬術を現代に継承するご苦労など、普段はなかなか伺うことのできない貴重なお話をお聞きしました。
 講演後半には、瀬尾先生と秋山様によるクロストークが行われ、弓道場での実験と馬上での実体験の違いなど、話題は多岐にわたり、参加者からの質問にも丁寧にお答えいただきました。
 続いて、工学院大学公認サークル「アカペラサークルΣ(シグマ)」より、2グループ13名によるアカペラパフォーマンスが披露されました。楽器を使わず声だけで奏でられる音楽は繊細で美しく、金屏風を背に円卓が並ぶ「富士・相模の間」での演奏は、まるで特別なコンサートのような贅沢な時間となりました。
 昼食では、瀬尾先生、秋山様、学生の皆さんも各テーブルに加わり、会席膳を囲みながら学校生活や研究の話などで和やかに交流を深めました。
 昼食後は寒川神社境内へ移動し、太鼓橋を渡って神門をくぐり、寒川大明神御前にてご祈祷を受けました。工学院大学ならびに後援会神奈川支部のさらなる発展と、会員皆さまのご健勝を祈念し、厳かな祝詞を賜りました。
 その後、ご祈祷を受けた方のみ入苑が許される御本殿奥庭「神嶽山神苑(かんたけやましんえん)」および方徳資料館を自由見学としましたが、思いがけず寒川神社の神主様より、神苑内を直接ご案内・ご解説いただく貴重な機会にも恵まれました。
 参加者からは、「先生や学生と直接話せる貴重な時間だった」「参加者同士の交流も楽しく、有意義な一日だった」「四季折々に訪れたい美しい神苑だった」など、多くの感想が寄せられました。小雨の中での集合となりましたが、次第に雨も上がり、露に濡れた緑が一層美しく感じられる散策となりました。帰路には名物の八福餅を手にする参加者の姿も見られ、和やかな雰囲気の中、無事に全行程を終えることができました。
 最後になりましたが、ご講演をお引き受けくださった瀬尾先生、秋山和義様、アカペラサークルΣの皆さま、ご参加いただいた会員の皆さま、ならびに埼玉支部の皆さまに、支部代議員を代表して心より御礼申し上げます。
 また、本催しにご賛同いただき、寒川町観光協会様より「さむかわ観光ガイドマップ」「寒川神社案内図」、寒川神社様よりパンフレット「寒川神社」「神嶽山神苑」をご提供いただきましたことに、厚く御礼申し上げます。

工学院大学後援会 神奈川支部 副支部長
村松 理花


①瀬尾先生


②アカペラサークルΣ(シグマ)


③集合写真


④集合写真(寒川神社)