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副幹事長の挨拶(4)

後援会副幹事長 高木 亮(たかぎ りょう)
(工学部 電気電子工学科 教授)

私は、卒論生・大学院生だったころから通算して30年近く、ほぼ一貫して、電気鉄道・交通システムの研究を仕事として続けてきました。これだけでも珍しいことで、かつありがたい幸運だと思いますが、これに加えて私たちの研究室では、私自身が作成したプログラムを用いた計算機シミュレーションを研究手法の中心に据えている、という点も、とても変わっています。結果的に、配属された学生たちは指導教員の博士論文を「読まざるを得ない」という、他にはまああり得ないような研究室です(ふつう、学生たちは指導教員の博士論文なんてタイトルも知らないものです!)。

 

自分自身のことを趣味などが多い人間とは思いませんが、研究それ自体や、研究対象である鉄道・交通システムについての思考に没頭している時間は、ほんとうに幸せです。工学院大学で、学生たちとともにそのような時間をたっぷり過ごすことができていることには、感謝するほかありません。

 

私のような幸運に恵まれることはそうそうないと思いますが、教員としての私は学生諸君にもこれに可能な限り近い何かとめぐりあってほしい、そのためのお手伝いをどんな形ででもしたい、と願っています。けれど、彼らはこれから我々と過ごした時間の何倍もの時間……例えば、我々がいま研究対象にしている鉄道システムのようなものでさえ、まったく違う姿に変貌してしまうかも知れないくらい、長く、変化の激しい時間を、生きていく存在です。保護者の皆様もおそらくそうお感じになっていらっしゃるのではないかと思いますが、そういう存在に対し、我々「上世代」の人間は悩みながら彼らと向き合っていく必要があるのでしょう。そうやって、学生に寄り添い、学生とともに「学び続ける」毎日を過ごすよう、心がけています。

 

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