東京支部

2025.11.05

東京支部第1回代議員会、講演会および懇親会開催のご報告(2025年9月13日開催)

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2025年9月13日(土)、工学院大学新宿キャンパス3階アーバンテックホールにて、2025年度東京支部第1回代議員会、講演会および懇親会を開催いたしました。当日の模様をご報告いたします。
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■ 第1回代議員会
日時:2025年9月13日(土) 13時00分~13時25分
場所:工学院大学新宿キャンパス3階アーバンテックホール
第1回代議員会は、片野副支部長の議事進行により、以下の議題について審議および報告が行われました。
1.開会の挨拶
西村支部長が東京支部の新役員体制を報告し、続いて今年度の代議員を引き受けていただいたことへの感謝を表明しました。
2.議題
(1) 代議員名簿更新について(審議)
6月の東京支部総会で今年度の代議員94名が承認され、本日までに4名が諸事情により退任の一方で、新たに4名の立候補がありました。その4名が正式に代議員として承認されました。
(2) 東京支部活動報告(案)について(報告)
西村支部長が2025年度の東京支部活動予定について一通り報告し、続いて清原会計が11月に開催予定の代議員施設研修会の詳細について説明を行いました。
(3) 携帯メール配信システム導入について(報告)
新田相談役より、運営費節約のため、会員への案内や通知を郵送からメール配信へ変更する方向で検討中である旨の報告と、業者や導入費用の説明がありました。
3.閉会
oその他の特段の意見や質問はなく、予定通り会議は閉会しました。
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■ 第1回講演会
代議員会に続いて14時から講演会を3部構成で、同じくアーバンテックホールにて開催しました。
第1部 「生き物らしさが人の心を変える ロボットのドキドキが語る“ホンネ”とは」
お話:工学院大学情報学部情報デザイン学科准教授、VRプロジェクト顧問 吉田直人先生
●私たちは日常生活で生命を持たない人工物や自然現象に対して感情的になることがありますが、アニメを見て心が動くのも同じ仕組みで、そこに着想を得て人に寄り添うロボットの開発を思いつき、さらに人間らしい複雑な「心」を持たせるための研究成果などを、映像を交えながらご講演いただきました。
●先生が自作された心臓の鼓動(電池で動いている)が感じられる子犬のぬいぐるみを参加者が各自手にとり、擬似体験できる機会がありました。
●呼吸、心拍、体温のあるロボットを抱いて映画を見ると、ロボットの「心」が情動伝染し映画の印象が深まるという実験や、ホンネとタテマエを持つロボットの研究のお話は大変興味深い内容でした。
第2部 「VRプロジェクトの万博への歩みと大会優勝への奮闘」
お話:VRプロジェクトの学生さん3名
●VRプロジェクトは工学院大学の学生プロジェクトとして2019年4月にメンバー8名で設立され、折しもVRがにわかに注目を集める中、2024年には参加メンバーが100名を突破した大きな団体で、最近注目されつつあるメタバースやVTuberを活用した活動内容が紹介されました。
●活動の中で特に注目されるのが学生を中心にVRの技を競う大会であるIVRC(Interverse Virtual Reality Challenge)への挑戦です。講演では2024年度に決勝大会進出を果たした際の奮闘ぶりが紹介されました。またそれが、民間企業との共創実現、大阪・関西万博での体験型コンテンツ「空中散歩」や「防災VR動画」の展示に繋がるきっかけにもなりました。
●大会出場までの困難を創意工夫とチームワークで乗り越えたことや、万博直前に当初予定していた企画が展示できなくなった中、短時間で危機を乗り越え見事にリカバリーを果たした裏話が披露され、学生さんたちの頼もしさと熱意が随所に感じられる素晴らしいスピーチでした。
(第3部の前に、大学後援会幹事を務めておられる情報学部情報デザイン学科教授の近藤公久先生より「工学院大学の就職状況」についてご報告いただきました。)
第3部 「大学院に進んでよかった?IT企業で働く卒業生の本音」
お話:工学院大学OB中村鴻介さん
●中村さんは2020年度に工学院大学大学院を修了し、現在は通信系の会社でシステム開発に携わっておられます。誰もやっていない研究をしたいと大学院進学を決め、そこで泥臭い経験を積み上げたことや、人への伝え方や主体性を学べたことが基礎になり、現在の仕事にも役立っているというお話でした。
●大学院進学を考えるにあたっては、就職に有利かどうかよりも、はっきりした目的を持つことと自己管理力の大切さを強調されていました。
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■ 懇親会
講演会終了後、ホワイエ(アーバンテックホール前スペース)で懇親会を開催しました。講演会にご登壇いただいた先生方や学生さん、OBにもご参加いただき、支部会員と一緒に親睦を深めました。

最後に
厳しい残暑が続いたかと思えば前日まで災害級の大雨に見舞われるような不安定な気候の中、足をお運びいただいた会員やご家族の皆さんには感謝申し上げます。講演会には90名余りの方にご参加いただき、大学や後援会活動に対する会員の皆さんの関心の高さがうかがえました。後援会行事は、大学の様子および学生やOBの活躍の様子を直接見ることのできるまたとないチャンスでもあります。東京支部では今後もこのような場を提供し、また支部会員同士の交流をも深められる行事を企画してまいりますので、ぜひこれからもお気軽にご参加ください。 

それでは次回の支部行事でお会いしましょう。

(記:東京支部副支部長 髙橋清志)


①VRプロジェクトの皆さん


②吉田先生


③「集合写真」(2)


④「集合写真」(1)