今年度の千葉支部の社会見学会は、『筑波宇宙センター見学とぶどう狩り』。
少しでも広くたくさんの人に後援会の『楽しさ』を味わっていただきたいと気軽に参加できる日帰りの社会見学会が企画されました。満員御礼で締め切った後も、『参加したかった!』という意見も聞かれ、反響もうれしい企画となりました。
9月8日、津田沼駅からバスに乗車するとすぐに手作り感のある素敵なパンフレットが配布され、道中は、『はじめまして』のご挨拶から、子どもと、大学の共通の話題に和やかな雰囲気で出発しました。
筑波研究学園都市の一画にあるJAXA筑波宇宙センターに到着すると、シンボルの純国産のH-Ⅱロケットが出迎えてくれました。
新しい価値を人へ、国へ、この星へ…
日々、未来を開拓しているこのセンターでは、宇宙がとても身近で、なんの知識も経験も持たない私のようなものでも、足を一歩踏み入れただけで、たちまち宇宙とつながる強い意志と、信念の集合体であることを感じることができます。
JAXAの推進する活動は、
• 宇宙からの目となる人工衛星の開発・運用およびその観測画像の解析
• 「きぼう」日本実験棟を用いた宇宙環境利用や、宇宙飛行士養成と活動推進
• ロケット・輸送システムの開発と、技術基盤確立のための技術研究推進
見学ツアーは、実際にJAXAで研究者として従事しておられた、工学院大学 工学部機械工学科の何建梅先生とともに参加し、宇宙での研究と開発・実験の詳細を説明していただきながら、日本の技術の発展と、技術力の高さを実感するとともに、当センターが宇宙開発の中枢センターとしての役割を担っていることをたっぷりと学ぶことができました。
昼食を地元の方おすすめの、かに料理専門店の『甲羅』でいただき、何建梅先生とともにかに料理を存分に楽しみながら、子ども達の事を語り合い、ぶどう狩りへ…。昼食をお腹一杯食べたはずなのに、自分で獲った巨峰の味はこれまた格別で、沢山ほおばり、隣の方と獲ったぶどうの味比べ・・・。楽しいひと時を過ごし、お土産を買って帰宅しました。
このイベント直後の9月9日未明に、千葉県に大きな被害を与えた台風15号が襲来しました。
JAXAの情報の解析技術の革新と発展が、今後、たくさんの国と人々の命を救うことに直結していることを改めて感じる実体験をし、災害大国の『日本』で生きる未来に、研究者が重責を担っていることをより一層感じました。
豊かな知識と経験が今後の人生の糧となるよう、また、子ども達のおかげでこのような学びの経験ができ、充実した時間を喜びに感じた一日でした。
(記:千葉支部 吉田麻子)