2022年12月10日工学院大学後援会 群馬支部講演会・懇談会報告

 令和4年12月10日(土)にホテルグランビュー高崎にて工学院大学後援会群馬支部講演会および懇談会を機械工学科学科長の金野祥久教授をお招きして開催しました。

 黒瀬副支部長の司会により、宇津木支部長の挨拶から始まり、本部役員としてお招きした市川貴之副会長からご挨拶ののち、金野先生より「学校生活と学校案内および現状について」の講演をいただきました。

 自己紹介を兼ねて研究者として氷の国プロ研究テーマを紹介いただきながら、工学院大学の特長と世界の位置づけを含め改めて説明いただきました。国内778大学のうち592大学が私立であり、その中でも工学院大学は研究力が高く、就職に強い大学であると紹介されました。大学生活については時間割から学習マネージメント、そして金野先生が勧める「反転授業」の取り組みを教えていただき、これから進むハイブリッド授業だけでなく、将来のオンライン授業も見せていただいた感覚でした。

 これからの大学生活としては、卒業論文の大切さや研究室の凄さ、卒業研究発表会の様子や変化、難しさなどにも触れていただきました。また就職活動に関してスケジュールや大学の支援体制について、保護者の聞きたい内容を詳細に紹介いただき、インターンシップやエントリーシートの重要性を考えさせられました。さらに面接のコツや、保護者としての役割を示していただきました。

 一方、大学院進学についてもアドバイスをいただきました。自己投資として、将来の生活を視点にもち、業務内容の差異として様々な考え方を教示いただきました。2月の就職と進学に関する懇談会が楽しみになりました。

 60枚以上にわたるスライドを用意していただき、コロナ禍で変わって来ている支援内容を鑑みながら、大学院進学、就職活動など計画的に設計されるよう丁寧な口調でお話しくださいました。その後の質疑でも、保護者目線でお答えくださったり、学生の授業中の様子をご説明くださり、時間ギリギリまでお答えいただきました。最後に金野先生を囲み、全員で記念撮影を行いました。その後、先生は別室に移動し、個人面談希望者とお話ししてくださいました。

 会はその後、懇談会に移行し、OB会員も参加して和やかに開かれました。会の途中では千葉支部の取り組みなどを市川副会長(千葉支部相談役)にお話しいただき、Google Driveを利用した効率化など非常に有用な取り組み方についてご教示いただきました。

 ホテルの協力もいただき、久しぶりに対面での懇談会を開催することができました。これから支部会員、本部との連携も進めながら活動を深めていきたいと思います。

(文責:黒瀬副支部長)

 

会の様子

①宇津木支部長挨拶

②黒瀬副支部長司会

③市川本部役員挨拶

④金野祥久教授の講演

⑤集合写真

⑥懇親会開会あいさつ

⑦懇談会の様子

⑧市川本部役員の解説

以上

神奈川支部 文化見学会のご報告(2022年12月3日開催)

 12月3日に工学院大学八王子キャンパスで、神奈川支部文化見学会を開催いたしましたので報告いたします。

 神奈川支部の文化見学会は、大学の先生の講話と施設の見学や体験をする支部行事になります。今回の文化見学会では「工学院大学 情報学部」をテーマに、講演会では情報学部の蒲池副学長に講演いただき、見学会では工学院大学八王子キャンパスの情報学部に関連する施設を見学体験しました。

 

○文化見学会(講演会と見学体験会)の概要

 (1) 講演会

   講 師:工学院大学 副学長 情報学部 情報デザイン学科 教授 蒲池 みゆき先生

   演 題:人は何をみているか ~  顔研究とVR研究の最新成果を通して  ~

 (2) 見学体験会

   場 所:工学院大学 八王子キャンパス 

   内 容:① 昼  食  (18号館);学食の体験

       ② 蒲池研究室(2号館);研究内容等を学生さんに教えてもらう

       ③ V R 室(2号館);ゴーグルを着用してVR体験

       ④ 図 書 室(2号館);全体的に見渡す程度

       ⑤ 八王子キャンパス  ;構内の坂道を体験(2 号館 ⇔ 9号館)

       ⑥ 音響測定室(9号館);反射音のない世界を体験

       ⑦ 残 響 室(9号館);音の知覚を体験

 (3) 参加者

   当日は神奈川支部37会員、56名の他に、埼玉支部から岡田支部長がお越しくださり、総勢57名の方が参加してくださいました。

 

 この文化見学会は、2019年度に行って以来、3年ぶりの開催になります。当日は天候にも恵まれて、とてもいい気持でキャンパス内を見て回ることが出来ました。

 八王子キャンパスの食堂(学食)が11:30から営業を開始しますので、受付を11:00から11:30まで行い、黙食ではありますが、参加者の方々には学生気分で学食を楽しんでいただきました。

 

 講演会は、工学院大学副学長 情報学部情報デザイン学科教授 蒲池先生を講師としてお招きし、演題「人は何をみているか ~顔研究とVR研究の最新成果を通して~」を講演していただきました。

 内容がとても面白くて、1時間があっという間でした。時間が許せるのであれば、倍の時間でお話していただきたいと思ったほどです。

 

 工学院大学着任前(九州大学およびATR研究所に所属時)に集められた顔に関わる人の知覚や機械認識の実験のために集められた顔画像データベース集は、今では3,000件もの場で使われている貴重なデータだそう。一人一人の顔を地道に集められたそうです。また人の顔認知はおよそ2歳までに発達が完了するといわれているらしく、コロナ禍よりマスクで顔を覆っているため、顔ニューロン(生物の脳を構成する神経細胞のこと)の発達が止まってしまうのではないか?などなど、本当に興味深いお話ばかりでした。

 

 講演会終了後は、参加者を6つの班に分けて班ごとに学生さんが引率してくれて、2号館と9号館の見学体験会を行いました。移動中も引率の学生さんから説明を聞いたり質問したりしながら、2号館から9号館までの結構な坂道を体験しました。

 

 9号館にある音響測定室(無響室)と残響室は、音響デザイン研究室の高橋義典先生と3年生2名の学生さんが説明をしてくださいました。

 音響測定室(無響室)では手を打っても音が吸収されてしまい打った時の音だけで留まり、逆に残響室では手を打った音が響き続ける体験をしました。両施設共にとても不思議な空間でした。

 ここまで本格的な設備があるのも、さすが工学院だからこそでしょう。

 

 2号館では、蒲池研究室(認知情報学研究室)とVR室を主に見学体験をしました。

 蒲池研究室(認知情報学研究室)では、自分の顔をAIで別人の顔に変換した画像(リアル動画)を見せてくださいました。多くの有名人のサンプリングから人気があったのは、女優のエマ・ワトソン(ハリーポッターのハーマイオニー役)、男優ではキアヌリーブス (マトリックスのネオ役)でした。バットマンのジョーカーもサンプルの中にあって、まるで別人の顔が自分と同じ顔の表情をしている画像は、奇妙であるものの面白く恥ずかしくもあり楽しんでいただけました。

 

 VR室では、ゴーグルを着用してVR体験をしました。視線で的を当てるゲーム感覚なVRや、仮想空間の部屋で物体を持って運ぶVR、両足首に装置を装着して仮想プールの中でループを潜って進むスキューバーダイビングのVRを体験しました。

 皆さん、不思議な感覚に悪戦苦闘しながらも、楽しんでいらっしゃいました。

 

 蒲池研究室とVR室は、同研究室の修士2年生2名、修士1年生3名の学生さん達が準備、設置、デモンストレーション、セッティングをしてくださり、そして丁寧な説明もしてくださいました。

 研究室の主な研究テーマである、顔や声の知覚認知過程の研究や、ロボットやコンピューターグラフィックスによるインターフェース評価の研究からなるもので、日々研究している学生さん達の成果を垣間見れて感動するばかりでした。

 

 末筆ではございますが、今回の文化見学会に参加してくださった会員の皆様、講師をしてくださった蒲池先生、見学体験を支援してくださった高橋先生、各施設での説明や引率してくださった学生さん達、そして運営をサポートしてくださった後援会事務室の方々、皆様に心から感謝申し上げます。

 本当にありがとうございました。

 

(記:副支部長 佐藤 八千代)

 

 

①蒲池先生の講演会(会場の様子1)

②蒲池先生の講演会(会場の様子2)

③蒲池先生を囲んで全体写真

④見学体験 A班

⑤見学体験 B班

⑥見学体験 C班

⑦見学体験 D班

⑧見学体験 E班

⑨見学体験 F班

⑩八王子キャンパスの坂道

⑪音響測定室(無響室)

⑫残響室

⑬蒲池研究室(AI画像変換)

⑭VR室(視線で的当て)

⑮VR室(物体を持って運ぶ)

⑯VR室(スキューバダイビング)

2022年度 工学院大学後援会 就職と進学に関する懇談会のご案内

2023年1月吉日

工学院大学後援会

会員 各位

 

工学院大学後援会

 会長  上原 洋介

 

 

2022年度 工学院大学後援会 就職と進学に関する懇談会のご案内

 

 

拝啓 ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、例年2月に行っている「就職と進学に関する懇談会」ですが今年度につきましてはZOOMを用いたオンラインで開催する運びとなりました。学年を問わずどなたでもご参加いただける会となっております。ぜひこの機会をご活用いただけると幸いです。

 

敬具

 

 

1.実施日時 

  2023年2月18日(土) 10:00~/13:30~ 

 

●プログラム

  ・「工学院大学後援会 会長挨拶」(後援会会長 上原 洋介)

  ・「就職状況の報告と就職支援の実際」(副学長(統括・就職支援担当)野澤 康)

  ・「大学院進学について」(大学院工学研究科・研究科長 鈴木健司)

  ・各学科の懇談会

 

●時間および会場

※学科により開始時間が異なります。

※大学院接続型コースの学生は、配属の学科(未配属の場合は希望の学科)にご参加ください

※大学院生につきましては出身学科にご参加ください。   

               

2.開催形式

  オンライン(Zoom)[事前申込必須]

 

 

3.実施方法と機器準備

   ご参加を希望される方は自宅等でアクセスをお願いいたします。事前に、WEB面談ができる情報端末(PC、タブレット、スマートフォンなど)、通信環境、カメラ、マイクなどをあらかじめご準備ください。

  ※参加方法などの詳細は、実施日の3日前までを目途に、申込時にご登録いただきましたメールアドレス宛にご連絡させていただきます。

 

4.申込期限

 2023年1月31日(火)まで

 

5.申込方法

   本懇談会は事前申込を必須とさせていただきます。

   お申込は右記QRコードまたは下記URLよりお申込ください。

   https://reserva.be/koenkaikogakuin(申込専用WEBサイト)

 

   WEBページでのお申込みが困難な場合には、下記お問い合わせ先までご連絡ください。

   なお、当日の参加に必要なURLは、後日ご登録いただきましたメールアドレス宛にお送りいたしますので、ご登録の際はお間違えの無いようご確認をお願いいたします。

 

以上

 

 

[お問い合わせ先]工学院大学 後援会事務室

TEL: 03-3348-5255 受付時間:09:00-17:00

 

埼玉支部 研修会のご報告(2022年11月27日)

 11月27日(日)に埼玉支部研修会を開催いたしました。

 支部役員、代議員、そして大学から工学部電気電子工学科教授 前田 幹夫 先生をお招きし、総勢31名(Zoom講演会参加3名を含む)の方に参加いただきました。

 今回は、神奈川支部2名、千葉支部3名の方もご参加いただき、支部間の交流も図ることができました。

 爽やかな秋晴れのもと先生の講演から始まり、全行程を無事に終え閉会に至りましたことをご報告申し上げます。

 

<工学部電気電子工学科教授 前田 幹夫 先生 —講演会—>

 埼玉県さいたま市にある大宮ソニックシティにて「学生生活(就職・進学)全般」+「光伝送のあれこれ」というテーマで前田先生のご講演からスタートしました。

◯「学生生活(就職・進学)全般」

 大学での具体的なコロナ対策、学生の活動(学生プロジェクト、キャンパス見学会、新宿祭)について、制約のある中でも日常の活動を楽しむ学生の様子。

 就職・進学について、埼玉支部会員のお子様の2019〜2021年度進路状況、大学院進学、就職支援センターの活用に関して、具体的な資料を見せていただきながらのご説明。

◯「光伝送のあれこれ」

 N H K時代にご研究・開発されていたスーパーハイビジョンの世界初生中継伝送時のエピソードとして、鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)からN H K技術研究所(東京都世田谷区)まで映像を伝送させるため、異なる通信会社の光ファイバを繋いで成功へ結びつけたことの大変さ。研究開発者として、とても楽しい瞬間であったことが伝わるお話をしていただきました。

 大学では、海中で可視光を使用して生放送をできるようにすることをライフワークとして取り組んでいるそうです。

 海中のとんでもない生物を生放送で伝えて感動を与えたい。でも、今は海中から生放送ができない。

 海中での光伝送をどうすれば良いか。母船と潜水艇を光ファイバで結べば減衰も少ないが、潜水艇の動きが制限されたり、光ファイバが切れたりしてしまう可能性がある。また、潜水艇から母船へ可視光で直接伝送するという方法もあるが、海面付近ではプランクトンが多く減衰が大きい。そこで、暗い海中でも可視光と光を当てると遠くから見える再帰性反射材を中継機に貼り付けて活用すれば問題が解決されるのではないか。猫の目は暗いところでもなぜ光るかが研究のヒントとなったそうです。

 次は潜水艇に音声を届けたい。映像用の光が来ているのなら、会話の信号を強弱させて繰り返したらどうだろう。どんな向きでも読取り可能で、邪魔されても平気なQ Rコード、超薄型液晶調光フィルム、再帰性反射材を活用することにより、遠くにある紙芝居のようなQ Rコードを読むことで会話ができるようになる。

 水中ダイバー間の会話装置でもこの技術を応用して、光中継機を利用しハンドフリーで眩しくない装置の開発を研究している。

 現在、ダイバーのコミュニケーションは、ハンドシグナルや文字の書けるボードで行っています。将来的に、簡単で便利な装置ができればもっと楽しく、安全に潜ることも可能になるのではないでしょうか。

 先生の夢のあるご研究、是非、実用化へ向けて頑張っていただきたいと感じました。

 

 そして、参加者からの質問にも丁寧にお答えいただきました。前田先生、ありがとうございました。

 

 

<①ホテル雅叙園東京 —百段階段見学&昼食—>

 最初に、大宮から貸切バスに乗って、1935年に建てられ東京都指定有形文化財に指定されているホテル雅叙園東京(昔は目黒雅叙園)へ向かいました。

 「百段階段」と階段で繋がる7つの部屋(宴会場)を見学しました。雅叙園は「昭和の竜宮城」とも呼ばれたほど館内装飾が豪華絢爛です。「百段階段」は本当に美しいですが、上り下りはかなりきつく、7つの部屋の見学で呼吸を整えました。

 この日は秋公開の映画「線は、僕を描く」とのタイアップイベントが行われていて、「百段階段」の美しい色彩と水墨画のモノクロのコントラストを楽しむことができました。主演のイケメン俳優の大型ポスターなどの展示もあり、こちらを楽しんでいる方もいたのでは??

 「百段階段」、実は99段。理由は「縁起担ぎ」のためだそうです。

 

 昼食はホテル内のレストランで「ビュッフェ」を堪能しました。笑顔と美味しい食事で満腹!満腹!

 もちろんコロナ対策は忘れていません。ルールを守って楽しみました。

 

 

<②東京タワー —メインデッキ見学—>

 次は、東京タワー。1958年にオープン。高さ333m、東京スカイツリー(634m)に次いで国内二位。

 天気が良かったので、お台場、レインボーブリッジ、新宿の高層ビル群、東京スカイツリーなどの景色を見ることができました。また、メインデッキから150m下の地上まで見える透明ガラス床の上をおっかなびっくりで歩いてみたり、覗いてみたり。安全だと分かっていても足がすくんでしまうものですね。

 電波塔としての役目は終えましたが、その形の美しさから人気は今も健在!

 何十年ぶりに上ったとおっしゃる参加者の声多数!懐かしい思い出とともに風景を満喫していました。

 今度は夜に来てみたいですね。プロジェクションマッピングも楽しめるようですよ。

 

 

<③東京国際空港(羽田空港) —空港見学&ショッピング—>

 最後は、東京国際空港。1931年開港。2010年、32年ぶりに国際線定期便の運行が再開され、年間8,500万人の航空旅客が利用する世界屈指の大空港です。

 コロナの影響を受けて旅客が減っていましたが、コロナ前と変わらないほどの賑わいを見せていました。

 展望デッキから360度パノラマで広がる空港の夜景、ご家族へお土産などのショッピングも楽しみました。

 

 帰路のバスでは、ゲーム大会や情報交換など行い、無事に大宮へ戻り全行程を終了いたしました。

 朝早くからタイトなスケジュールの一日でしたが、ご参加の皆様は初めてお会いする方がほとんどにもかかわらず、情報交換をしながら楽しんでおられる様子を見ることが出来ました。
 最後に、お忙しい中ご講演をお引き受けいただきました前田先生はじめ、神奈川支部、千葉支部からご参加いただいた皆さま、埼玉支部の活動にご協力いただきありがとうございました。次の機会にも是非よろしくお願いいたします。

 また、幹事の皆様、そして今回の研修会開催に関して、多大なるご協力いただきましたマルモト観光サービス様にこの場をお借りして感謝申し上げます。

 

記 副支部長 髙濱 聰

 

 

①電気電子工学科前田教授のご講演

②前田教授のご講演を終えて

③雅叙園到着

④さあ百段階段へ

⑤ホテルビュッフェを堪能

⑥東京タワーを背に

⑦羽田空港展望デッキから