東京支部第一回代議員会及び講演会等のご報告(2023年7月22日開催)
●第一回代議員会
2023年7月22日(土)午後12時30分より、東京支部2023年度第一回代議員会が工学院大学新宿キャンパス6階
A-652教室で開催されました。
小阪井副支部長、南口副支部長の司会により下記のとおり議事進行が行われました。また会員の皆さまからも貴重な
意見をいただきましたので、今後の支部運営に反映させていきたいと思います。
1. 開会
2. 新田支部長挨拶
3. 役員紹介
4. 議題内容
(1)後援会について
(2)代議員の選出について
(3)支部規約の変更について
(4)その他、質疑応答・ご要望
5. 閉会
●第一回講演会
代議員会後、工学院大学情報学部情報デザイン学科教授、田中久弥先生に『ChatGPTに代表される生成AIとの付き
合い方』と題して講演していただきました。講演会には、約100名の会員の皆さまにご参加いただき盛況の開催となりまし
た。
人間の質問に人間の様に会話し幅広い質問に答えるChatGPT。近年のめざましいAI(人口知能)の発展とともに
ChatGPTも進化をしています。そんなChatGPTの活用の仕方や人間に求められるものは何か、実例を交えわかりやすくお話していただきました。
最初にIoTとAIはスポーツから建築、医療まであらゆる分野で必要とされているにも関わらず、日本はデジタル人材の不足によりIoT導入実績が欧米の半分と後れをとっている現状を知らされました。
その後ChatGPTの基礎知識としてChatGPTの概念、従来の検索エンジンとの違いや可能性、問題点を詳しく解説いただきました。
利点としては、《アイデア出しや作業の効率化等、創造的なアウトプットができること》 《新人教育や行政文章の作成などを任せることにより、職員(社員)が本来の仕事に集中できるようになること》 《質問にすぐ答えてくれること》 などで、問題点としては、《信用・真偽の確認が困難であること》 《詐欺や不正アクセスなどに悪用される危険性があること》 《2019年までの実例のみ。それ以降の情報がないこと。未来の予想はできない》 などがあげられます。これらの利点と、問題点のそれぞれを十分に理解しChatGPTと付き合っていくことが大事で、何よりChatGPTをうまく使いこなすためには、人間の質問のレベルを上げていくことが求められるとのことでした。
学生の立場でレポートが作成できるのか?先生の立場で採点が可能か?など実際に実験を行った結果も見せていただきました。両方ともChatGPTで対応可能との結果には驚きました。工学院大学は真の知識や技術の学習を阻害しない様に一定の制限を定めChatGPTを社会から必要とされるスキルとして教えていくとのことです。
田中先生には最先端の情報を終始わかりやすく解説いただき、参加された皆様もメモを取るなど熱心に耳を傾けられていました。
この後、田中先生のゼミに所属する学生さんから、学生生活と就職活動について発表を行っていただきました。
情報学部コンピューター科学学科の苗村加菜子さんからは、就職活動において基本的な適性検査と実技テストの対策のほか、自分が何をしたいのか決めておくことが非常に重要とのことなど就職活動におけるアドバイスをいただきました。また、積極的に取り組んだ課外活動で「壁フェス」にデザインからプログラミングまで一人で挑んで賞を取ったことなどとても充実した学生生活をお話いただきました。
大学院工学研究科情報学専攻1年の阿部浩之さんからは認知症に関する研究成果の発表と、就職活動においてはインターンシップへの積極参加と研究・論文作成と就職活動のスケジュール管理が重要であるということ。大学院での研究成果だけでなく学部での「ガクチカ」が重要であること等、大学院生の就職活動での実体験をお話しいただきました。
このほか大学院進学を考えている学生・ご父母に向けて奨学金制度などについてご自身の体験をもとにわかりやすく
解説いただきました。
講演後も会員の皆様から積極的な多くの質問が続き、とても有意義な時間となりました。
ご多用中にもかかわらず、多くの会員の皆様にご参加いただき感謝申し上げます。会員のみなさまにおかれましては、今後とも支部活動へのご支援とお力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。次回の支部行事にも皆様どうぞご参加ください。
(記:東京支部副支部長 西村)
①東京支部第一回講演会
②東京支部第一回講演会
③東京支部第一回講演会集合写真