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副幹事長の挨拶(3)

後援会副幹事長 鈴木 敏彦(すずき としひこ)
(建築学部建築デザイン学科 教授)

2022年度に引き続きまして後援会の建築学部の幹事を務めております鈴木敏彦と申します。ご挨拶がてら私の経歴を紹介致します。私は1984年に本学建築学科修士課程を修了し、黒川紀章建築都市設計事務所、フランス新都市開発公社Epa Marne、早稲田大学建築学専攻博士課程を経て、1999~2007年東北芸術工科大学プロダクトデザイン学科助教授、2007~2010年首都大学東京システムデザイン学部准教授、そして2010年に母校の工学院大学工学部建築都市デザイン学科教授に着任しました。2011年に本学は日本初の建築学部を設立しました。建築は工学の枠組みには収まらないからです。建築とは暮らしの場所の創造です。私は、建築のみならず、家具、照明器具、テーブルウエアなど暮らしをトータルにデザインする建築計画学を推進して参りました。同時に大学院の授業では、モノと空間の領域を横断する学際的なデザインを建築プロダクトデザインと命名し教えて参りました。

 

2021年に、建築デザイン学科に共生デザイン分野が新設され、私も席を移しました。もとより共生のデザインとは、建築とプロダクトを融合し共に暮らしを支えるものです。歴史をひもとけば、ルイ・ヴィトンの旅行鞄に収納する折畳み式ベッドに始まり、フラーの移動住宅、プルーヴェのプレファブリケーション、黒川紀章の中銀カプセルタワーのように、空間と移動に関する事例があります。私は今後とも、モノと空間を行き来し、建築のように場所を生み出す家具、家具のように移動可能な建築を創造、研究して参ります。

 

教学の他では、2014~2020年まで建築系同窓会会長および同窓会誌NICHEの編集長として交友会に携わり、『NICHE』を出版しました。その間、本学の前身である工手学校の卒業生の台湾や日本各地での活躍を研究して参りました。部活動の顧問としては、山下司先生が設立したヨット部の部長を谷口宗彦先生に続いて引き継いでいます。そして、このたび後援会の幹事という大役を仰せつかり、あらためて学生としっかりと向き合い、母校の発展に貢献したいという決意を新たにした次第です。どうぞ皆様、今後ともよろしくお願い致します。

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