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2024年度、工学部の幹事を拝命いたしました、機械工学科の瀬尾和哉です。初めてのことで、迷惑をおかけすることもあると思いますが、ご支援、ご指導方、どうぞよろしくお願い申し上げます。 私の本学着任は、2022年4月です。2年間を過ごしたところですが、新任挨拶を書く機会が無かったこと(助かります)に気付きました。後援会挨拶の機会を借りて、自己紹介をしたいと思います。 本学着任前は、24年間、山形大学に勤めていました。その24年間には、改組が数回あり、所属学部が教育学部、地域教育文化学部、理学部へと変遷しました。四半世紀前、山形県教員採用試験は20倍の高倍率で、卒業生の就職先がありませんでした。学生定員の見直しのみでは収まらず、学部改組に迫られていた社会状況でした。ちなみに、現在の教員採用試験の倍率は、東京都で、1~2倍程度です。以上のようなご縁で、2024年度から本学の教職課程も担当することになりました。ブラックと言われていた学校教育現場の就労環境も改善されつつあるようで、本学の小さな魅力になれば、と願うところです。 理学部では、年間の担当授業数が3、4コマしかありませんでしたが、さらに担当授業数を減らす改革が進められていました。その分、研究にかける意欲は強かったように思います。運営費交付金(国から国立大学法人への配分予算)が毎年1%ずつ削減される状況下、間接経費獲得のため、科学研究費補助金(科研費)の獲得に教職員一丸で取り組んでいました。その成果は、70名程度の理学部教員数に対して、大型科研費(基盤S、複数件の基盤A)の獲得や科研費を司る学術情報システム研究センタ研究員の輩出につながっていたように思います。今から思い返すと、遠い昔の記憶のように思えます。 本学での研究室名は、スポーツ流体研究室です。専門は何ですか?と聞かれると、回答するのに、少し恥ずかしい感じがあります。工学系の教員には、多かれ少なかれ、同じような感覚があるのでは、と思っています。現実の課題を解決しようとすると、様々な分野の知識が必要になるからです。私が学際的なスポーツ工学分野の研究を開始した2000年前後は、スポーツのような遊びを研究テーマにする?、という懐疑的な雰囲気がありました。20年以上経過した現在は、スポーツ工学もアカデミックな世界で認知され始めたようです。例えば、工学分野最大の学会である、日本機械学会の一部門として、スポーツ工学・ヒューマンダイナミクス部門があります(ちなみに、今年度、部門長を拝命)。思い返してみると、若いころ、特に院生時代は怖いもの知らずで、学会発表を楽しんでいたように思います(今は、怖いものだらけ)。学生の皆様には、若さの特権を活かして、学会発表を楽しんでもらいたいです。