「文化講演会」のご報告  (2014年12月13日開催)

12月13日(土)、神奈川支部主催の文化講演会が開催されました。情報学部・情報デザイン学科の蒲池みゆき先生を講師にお迎えして、工学院大学 新宿キャンパス内で、先生のご専門である“認知情報学”に関連して、『顔・パターン認識の先端科学』というテーマで御講演頂きました。 神奈川支部の会員の皆様と埼玉の近藤 支部長を含む28名の参加がありました。蒲池先生は、大学・大学院時代に文学部哲学科・心理学を専攻されていらっしゃいます。今は、一見、畑違いとも思われる工学院大学で教鞭を執っておられ、まずはその経緯をお話しされました。人が他者とコミュニケーションを取る場合、相手の顔や表情等を認識し、既知性・関連性等を脳内で瞬時に処理して相手が誰であるかを特定します。その情報処理機能に対する心理学的アプローチということで、表情のパターン分類に取り組まれていたそうですが、そこに物理学的なアプローチが加わり、認知情報学に発展していったそうです。学生時代に先生が考案された表情をパターン分類(真顔+笑顔/悲しみ顔/怒り顔等々)したデータベースは、今も世界中の研究者の論文に引用され、役立っているそうです。先生がこの分野での第一人者であることを知り、工学院大学の先生方の層の厚さを今更ながら知ることができました。

ご講演の中では、私の顔写真と平均的な若者の顔写真をモーフィングという手法(マイケル・ジャクソンの「Black or White」のPVでお馴染み)で合成し、若返らせて下さったり、女性の顔と先生の愛猫の合成写真を作成して下さったり(命名:ポがらしニャン)、顔認識や錯視のお話等々、アカデミックなお話と活発な質疑応答を交えて、あっという間の2時間でした。プレゼンテーションの合間には先生の愛猫の写真がプロジェクターに映し出され、終始、和やかに講演会が進みました。
認知情報学は、今後、色々な分野(電機・化粧品・警備・娯楽等々)に応用されていき、共同研究がますます盛んになっていくであろうということでした。最後の質疑応答の中で、「最近は目先の結果や業績を追って、研究開発が縮小される風潮があるが、一見、何の役に立つのかわからないような研究が重要なこともある。今の学生には、最後まで信念を持ってやり遂げて欲しい。」とご自分の経験からお話しされていたのが印象的でした。

講演会後は新宿キャンパス内で場所を移動し、懇親会が行われました。こちらも多くの方々にご参加頂き、和気藹々とした雰囲気の中、先生を交えて歓談し、先生や会員相互の交流を深めることができました。

略儀ながら、ご多忙にもかかわらず快くご講演を引き受けて頂き、大変興味深いご講演を頂いた蒲池先生, 本部役員交流ということでご参加頂いた埼玉支部の近藤様、千葉支部の久野様、齋藤様、サポート頂いた後援会事務室の皆様、並びに神奈川支部会員の皆様に深く感謝申し上げます。

記: 支部長 川 崎 愛 一 郎

 

 

講師の蒲池先生

 

支部長挨拶

 

集合写真1

 

集合写真2

 

「全国支部長会議」のご報告  (2014年11月15日開催)

11月15日、工学院大学後援会全国支部長会議が新宿キャンパスにて開催されました。大学側からは水野学長、学長補佐の渡部先生・於保先生・橋本先生、正副幹事長の各先生、事務局の皆様方、後援会からは宮木会長をはじめ全国21支部の支部長・副支部長の出席のもと、近藤副会長の開会の挨拶により定刻通りに開会しました。

水野学長より、工学院大学が経済雑誌の日経プラスによる各種の大学ランキングのなかで、「就職に力を入れている大学」の全国ランキング第2位という高評価を得たとのお話がありました。また、2015年4月には先進工学部が発足し、学部の編成・新学部の設立を積極的に行っていると挨拶されました。グローバル化が進むなか、本学ではハイブリッド留学という新しい手法の留学制度をつくり非常に好評であるとも話されました。

宮木会長の挨拶の後、馬場副会長の議長により、報告事項・審議事項について全会一致で承認されました。

後援会支部活動の会員参加をいかに活性化させるか、各地区の現在の取り組みについての意見交換を行いました。「後援会活動を説明したチラシやHPを利用して後援会活動を知ってもらいアピールする。」また、「会員が集まりやすい場所に会場を変更した。」など意見がでました。約3時間の充実した会議となりました。

閉会後は、ファカルティクラブに会場を移し懇親会を実施しました。五十嵐副会長の司会のもと、渡部学長補佐の乾杯の挨拶に始まり、各支部長から支部の紹介並びに挨拶をいただきました。先生方・本部支部役員が和やかな雰囲気の中で親睦会は閉会しました。

記:(HPWG)副会長 安 井 敦 子

 

宮木会長挨拶

 

稲葉幹事長の本部役員紹介

 

 

 

 

 

 

 

水野学長のご挨拶

 

懇親会

「支部講演会および懇親会」のご報告  (2014年12月6日開催)

【はじめに】

12月6日、千葉市文化センターにおいて、大学後援会前副幹事長、教育センター所長の吉田司雄先生をお招きして講演会を開催いたしました。

当日は、年末にもかかわらず40人を超える方々が参加され、当支部会員のほか宮木会長をはじめ、東京、神奈川、埼玉の各支部より5人の参加もございました。昨年まで他支部からの参加者はなかったのですが、これは「首都圏各支部において講演会・研修会等を開催する際は、相互に参加を呼びかけ交流を深めよう」という宮木会長のご提案によるものです。

 

【講演会】

開演に先立ち、馬場支部長、宮木会長のごあいさつをいただき、引き続き吉田先生から「就職戦線大変動―ご父母の視点から考える」と題してご講演をいただきました。

2時間にわたるご講演の主要なトピックスは以下の通りです。

●現3年生の就職活動解禁が、昨年までの12月から3月に変更になり、今後は期間が短くなっただけ、スタートダッシュが重要な短期決戦が予想されること。

●企業が学生に期待するものは「コミュニケーション能力」および、「コンピテンシー(実践的問題解決能力)」である。それを養成するためには周囲のサポートが必要で、積極的に親や他の家族との対話や社会と関わる機会をもつこと。

●就職活動に親がすべきことは、無関心ではいけないが、過干渉でないこと。

 

【懇親会】

講演会終了後は、吉田先生を囲んで懇親会を開催し、会員の皆さんと親しく交流のひと時を過ごしていただくことができました。

また、他支部からの参加者の方々との交流を深められたことは言うまでもありません。

 

【むすびに】

今年度の講演会も盛会に終了することができました。吉田先生をはじめ、当日ご参加くださいました会員の皆さん、そして、いつも縁の下の力持ちとしてご尽力いただいております後援会事務室の皆さんに深謝申し上げます。

来年の講演会も多くの皆さんにご参加いただき、会員相互の交流が一層深まりますことを祈念いたします。

記;副支部長 石 川 淳 子

「秋の研修会」のご報告    (2014年11月29日開催)

11月29日支部研修会を開催しました。午前中の水野学長講演会(ご報告は12月11日掲載済)の後、35名の参加により東京都内を移動し見学研修を実施しました。

新宿キャンパスからバスで有明に向い、個室のランチで懇親をはかり、パナソニック館、みなと館を見学しました。みなと館では、東京港を一望できる高層ビル展望台で説明を聞きながら見学しました。見学後水上バスで墨田川をさかのぼり、浅草から東京スカイツリーにむかい展望台から東京の美しい夜景を堪能しました。

ややタイトなスケジュールでしたが、充実した1日研修会となりました。

 

*埼玉支部では年明1月24日(土)に代議員を対象に新年会として大宮の「鉄道博物館」の見学と情報学部  蒲池先生の講演会、懇親会を開催します。ご案内は代議員個別にお送りしますので、ご参加のご連絡お待ちします。

 

支部長:近 藤 正 昭

 

以下は、秋の研修会担当幹事の行程各シーンのレポートです。

 

☆バス移動とランチブッフェ

新宿キャンパスからのバス移動中に、顧問3人から自己紹介をしていただきました。

その後「支部長賞クイズ」を行いました。第1問から5問までは、工学院大学後援会に関する問題でした。水野学長講演会の支部長挨拶で話していたことを聞いていれば答えがわかる問題で、後半の5問はサービス(?)、いやマニアックな埼玉支部関連の問題で皆さん苦戦しておりました。前半5問の正答率は高かったのですが、全問正解の人はなく、8問正解が3人おり、じゃんけんでトップ賞を決定しました。トップ賞は今年代議員に就任した1年生のTさんでした。役員などでのトップは、顧問のTさんでした。さすがですね。

ランチブッフェは、サンルート有明にて団体個室でいただきました。ローストビーフ、フレッシュ野菜、温野菜、デザートなど60品目あり、内容が充実していました。私としてはデザートのブリュレが美味しかったです。

*写真1、写真2

幹事:勝 亦 城 美 子

 

☆東京みなと館

東京湾にはいくつかの港がありますが、最奥部に位置するのが東京港です。東京みなと館は、その東京港の歴史および役割、臨海副都心を紹介するため東京都が運営する施設です。

東京湾の埋め立ては江戸時代から始まり、現在も継続中で時代とともに計画を変え、ニーズに対応しているようです。館内には、大型の模型やグラフィックパネルが展示され、みなと全体がわかり易く紹介されています。貿易立国“日本”の原動力が確認できる有意義な施設でした。もう少し時間を取って見学したいと思いました。

*写真3、写真4

幹事:大 貫 一 宏

 

☆水上バス

お台場での水上バスに乗る時点で雨も上がり、日の出桟橋での乗り換えで、レインボーブリッジを横手に、雲の切れ目よりのぞいた夕日がとてもきれいでした。浅草桟橋へと隅田川を北上しましたが、普段は地上の道路から見る沿道風景とは違う沿岸の景色は、実に良いものでした。

浅草桟橋から見た、ビルに挟まれた東京スカイツリーは新たな都会の風景でした。

*写真5、写真6、写真7

幹事:室 川 晃 廣

 

☆東京スカイツリー

前日、強風が見込まれるため展望台にのぼれない可能性があると連絡があり、心配しながら当日を迎えました。バスから望むスカイツリーは緑ネオン。PM6時過ぎ、交通状況により予定より少し遅れ、混雑も最大級。4Fのエレベーターに乗るまでずいぶん時間がかかりました。全部で4基あるエレベーターは、それぞれ春夏秋冬をイメージしているそうで、われわれが乗ったのはカモが飛んでいる絵(冬)でした。 ちなみに帰りは夏。霧子ガラスの花火が美しかったです。50秒で展望フロア350に到着し、人込みをくぐり抜けながら外側へ。う~高い!赤や青の光、東京タワー、先ほど乗った水上バスから見た橋のイルミネーション。富士山も遠く濃紺となって見えました。

暖かい場所で空気の澄んだきれいな夜景を見る贅沢。100万ドルの夜景よりも美しい(?)360度の夜景でした。この過度な人ごみさえなければもっとゆっくりと一回りできたのにな~と思いながら、お土産屋さんを横に、1Fに戻りました。

*写真8

幹事:見 村 政 江

 

*1 幹事より行程説明

 

*2 有明サンルートにてランチ

 

*3 みなと館研修

 

*4 みなと館見学

 

*5 お台場レインボーブリッジ前

 

*6 水上バス

 

*7 浅草桟橋

 

*8 東京スカイツリーより浅草方面夜景

 

「水野学長講演会」のご報告 (2014年11月29日開催)

埼玉支部後援会は、11月29日(土)研修会を開催しました。

この中で水野学長による講演会を企画し「工学院大学と私の36年間」という題でお話しをしていただきました。

 

ご講演のコンテンツは、以下の7つでした。

・埼玉県に住んだこと

・トンネルのこと

・その他の研究テーマ

・工学院大学のブランディング

・グローバル化

・学生を一人前の社会人に育てる

・尺八のこと

 

この中で私の印象に残ったのは、以下の点です。

「トンネルのこと」

 水野先生のトンネル換気とのかかわりは、1979年から始まったとのこと。

関越トンネル、肥後トンネル、北陸道トンネル群、東京湾アクアライン、飛騨トンネル、外環トンネル、山手トンネル(新宿線、品川線)横浜環状南線などがあるそうです。

 排気ガスには、小さな粒子が含まれていて、これの換気検討から参加されたそうです。ジェットファンによる換気を関越トンネルに48台付け、火事が起きたら風をどうして止めるかの、実験と数値解析もやられたそうです。

 記憶に新しいところでは、笹子トンネル天井版崩落事故は、2012年12月2日に発生し、4㎞のトンネルのうち140mにわたって崩落しました。2013年6月まで約半年間、委員会が調査し、国交省から調査報告書が出たということです。この報告書、読んでみたいと思いました。

 

「その他の研究テーマ」

 風車(直線翼縦軸風車)の開発に興味を持ちました。省エネが言われる昨今、いつか詳しくお聞きしたいテーマとなりました。

 

「工学院大学のブランディング」

 2009年に受験者数が少ない状況で、学長に就任されたそうです。今後工学院大学のブランド力の向上のため何をすればよいかを検討された上で、まず、記事を増やしていって2年間で新聞記事が3倍になったそうです。次にグローバル化をめざし、日本初のハイブリッド留学を実施。今後のハイブリッド留学は、イギリス(建築3年)の継続(40人)、1年生向けおよび複数学科、大学院(建築)のシアトル留学の新規開拓、理工学部設置に伴うハイブリッド留学などの展開を考えられているとのこと。将来的には単位互換、ダブルディグリーが検討されているそうです。

 

「水野学長自身の国際化」

 子どものころから外国語に対するあこがれをもっていて、1982年初めての国際学会にて英語で発表したとき、外国の方と英語で議論できる力を身につけたいと強く感じたそうです。今でも「English Journal」を定期購読し、英語の勉強法を学生に指導されていると聞きました。

これから生きた英語を勉強したいと思っている方に朗報です。水野学長お勧めの英会話学習法は、フィリピンのRarejob英会話です。興味を持った方は調べてみてください。

 

「学生を一人前に育てる」

社会人基礎力、自分を磨くことについてのお話がありました。

大切なことは、

① 早い時期から自分を磨く。高校まででは、残念ながら十分には磨かれていない。

② 家族の手助け。甘やかさない。自分で判断できる人間に育てる。過保護は禁物。

③ 本人の自覚が一番重要。

④ 自分で考えて自分で行動できる。

保護者の皆さんが、一番聞きたかったことではないでしょうか。

短い時間の中で、中身の濃い講演をしていただきました。

 

記:副支部長 衣 川 千 代 子

 

水野学長のご講演

 

水野学長を囲んで出席者の集合写真

 

キャンパス見学会のご報告 (2014年10月11日実施)

さる10月11日(土)八王子キャンパスで開催された見学会には、11世帯の支部会員に参加していただきました。都心を出発した電車の車窓からは、八王子が近づくに連れて次第に緑を多く瞳に写し始めます。良好な環境が残る学園都市八王子で、充実したキャンパスライフを送っているわが子の様子を見るのを楽しみにされていた会員も多かったことでしょう。

当日は天候も良く、同時に開催されていた学園祭を楽しむ学生たちの明るい声が響く中、学科ごとに分かれて見学が行われました。新しく建設された総合教育棟をはじめ各学科に関連する施設を紹介していただくとともに、緑豊かな八王子キャンパスの杜をひと巡りし、ゴールはスチューデントセンター で他の支部と合同での会食で楽しませていただきました。

二次会は八王子駅前北口に場所を変え北海道支部の懇親会を開催しました。会員のご家族とお子さんを交え14名での楽しい宴となり、より一層親睦を深めることができました。

 

記:副支部長 伊 東 宗 晃

 

「稲葉先生講演会」のご報告 (2014年11月22日開催)

山梨支部後援会は、11月22日(土)に工学部環境エネルギー科学科の稲葉教授を講師とする「イマドキの学生の勉強と就職」と題し講演会を開催いたしました。

当日は、本部後援会より近藤副会長にも出席いただき、15名のご父母参加がありました。大学に関する最新情報や、先生が日頃研究されている環境エネルギーと日常生活との関わりなどを織り交ぜながら、イマドキの工学生について講演をいただきました。

先生からは、①工学院大学に就学する学生は大別すると3つのグループに分かれ、そのうち最も多い学生のタイプは生真面目に学校に通うが自己主張の乏しいイマドキの学生であること、②大学も企業側からみて魅力ある人材を育てるため色々な取り組みを行っていること、③就職に際し自分を売り込むポイントや具体的な活動などのお話がありました。先生ご自身の経験談も織り交ぜ、私たち父母にとって大いに参考となる講演会となりました。

その後の懇親会では、就学や就職について活発な意見交換がなされ、先生からは特に子の自主自立の重要性をアドバイスされるなど非常に貴重で有意義な時間を過ごすことが出来ました。

記:支部長 松 林 修