去る9月5日(日)に埼玉支部第1回代議員会・講演会を開催いたしました。今回は新型コロナウイルス感染拡大及び緊急事態宣言下の状況を鑑みての初めてZoom利用によるオンライン開催でした。顧問1名、1年生の会員の方3名を含む23名の参加があり、無事閉会に至りましたことをご報告申し上げます
【代議員会】
上原支部長の挨拶から始まり参加者全員の自己紹介の後、以下の議題につきまして資料に沿って報告・検討いたしました。
1.支部代議員のあ役割について
2.2021年度 支部活動実施計画について
3.2021年度 支部研修会について
予定日:11月28日(日)
行先:コロナ禍の状況を注視しながら複数のプランにて勘案する
行程:コロナ禍の状況を注視しながら半日もしくは終日にて
4.2021年度 支部新年会について
予定日:2022年1月22日(土)
行先・行程:検討中
※議題3・4については、コロナ禍の状況による決行・中止の線引きを明確にして判断する
5.その他
(1)2021年度キャンパス見学会(9/25、10/2)について
コロナ禍の影響を受け、昨年に引き続き中止となった
(2)2021年度後期授業について
9月10日(金)から始まる後期(3Q)授業について、可能な限り遠隔授業となる
大学の行動指針レベル3~4の間という位置づけで、完全遠隔授業となるものではない
【講演会】
講師:2021年度後援会幹事長、先進工学部環境化学科教授 並木則和先生
演題:「コロナ禍での当学の現況と大気環境に関する身近な問題」
大気環境に関する身近な問題として、エアロゾルを中心に講演いただきました。
エアロゾルとは気体の中に固体や液体の小さな“つぶ”が分散しているものです。健康に影響する大気汚染(PM2.5、光化学スモッグ)、放射性エアロゾル、生産活動で排出される粉じん(例:マイクロプラスチック)、感染症(例:Covid-19 )問題と密接な関わりがあります。また、環境への影響としては霧や黄砂などの視界不良、酸性雨、オゾン層破壊、地球温暖化や寒冷化などが挙げられます。
今回は具体的に、PM2.5や福島第一原発事故で発生した放射性エアロゾル、浮遊マイクロプラスチックについてご講義いただきました。
その中でも特に印象に残ったのは、感染症とエアロゾルの関係性についてのお話でした。
今般の新型コロナウイルス感染経路には、飛沫感染・接触感染・飛沫核(エアロゾル)感染の3つのルートがあり、その中でも、今回のエアロゾルと新型コロナウイルスとの関わりについて貴重なお話を伺うことができました。
並木先生には研究室での感染予防の様子もご紹介いただき、大変参考になる講演とともに、参加者からの数多くの質問にとても丁寧でわかり易くご説明いただき誠にありがとうございました。
講師:工学院大学後援会事務室、学生支援課長 行田正三様
演題:「大学生活全般について」
新型コロナウイルス感染症対策について、安心安全に授業へ取り組むことができるように、
後期の授業は可能な限り遠隔で行い、登校する場合は、登校前に自宅で検温し37.5度以上の発熱や咳などの症状がないことを確認する。アルコールジェルやスプレーを用いての手指等の消毒を徹底する。また、マスクの着用など新型コロナウイルス感染症に罹らない為の防止策についてのお話がありました。
就職活動について、インターンシップが、3年生の夏休み頃に早期化し、現状ではインターンシップ参加者の中から就職の内定をいただいた学生が増えています。その中でもガクチカという、学生の時に力を入れたことをアピールすることが大切であるといったお話がとても興味深かったです。
就活の時に必ず問われるガクチカでは、勉強と書く学生がいますが、それでは採用担当者には響かない。部活動やサークル活動などの大学生活において力を注いだことなど1年生のうちからエントリーシートに記述が可能な充実した学校生活を送るなどの貴重なお話をしていただきました。
参加者からの沢山の質問にも丁寧にお答えくださりありがとうございました。
今回は代議員会として初めてオンライン開催を試みました。1年8か月ぶりに実施できた講演会において、ご父母が不安に感じている身近な問題や疑問等を大学の先生や職員の方に直接お伺いすることができたことはとても有意義であり、貴重で価値のある3時間半となりました。
長時間にわたりご参加いただいた代議員と会員の皆様にも感謝申し上げます。
記:副支部長 望月紀子