就職と進学に関する懇談会参加報告(2019年2月16日)

2019年2月16日、東京の新宿キャンパスで就職と進学に関する懇談会が催されました。
近畿支部は、2年生の保護者2名、3年生の保護者3名の合計5名で参加しました。

 

【プログラム】
1.開会式、挨拶:13:00~13:25
2.学科系列別懇談会:14:00〜15:45

 

開会式・全体会の後、学部、学科毎に分かれ、就活生の体験談や担当教員との懇談がありました。
保護者から予め収集された質問と回答が印刷されたプリントを頂きました。本年度の就職状況、最近の就職のプロセス、保護者、就活生学生の心構えについてパワーポイントに使いながら担当教員から説明がありました。また、大学院についてもその目的や進学状況の説明がありました。学生の体験談は具体的な話が聞けてよかったと好評でした。以下、参加者の感想です。

 

○今回、学部別説明会で、体験談1名の内容が大変よかったです。
・支援センターを活用
・自分がどんな仕事をしたいのかを整理
・業界/業種/企業の現状把握と将来性の分析
・エントリーシートや適性検査(SPI)の事前対策
・希望する企業の選定
・企業説明会、面談のスケジュール管理
等、具体的な説明があり、また、その内容をわかりやすく話している点は感心しました。
説明会後の父兄から質問にも、明確・明瞭に回答していて、しっかりしている印象でした。
アンケートにも記載しましたが、体験談で感じたように、より具体的な内容を聞くのが、わかりやすく、もう少し増やしてもいいのでは? と思いました。

 

○体験談がよかった。就活に関する感じ方は人により違うと思うので、やったことやその分析に重点をおいた説明は理解し易かった。

文筆 近畿支部長 塚田万寿夫

近畿支部施設見学会報告(2019年3月3日)

先進工学部 応用物理学科 渡部隆史教授をコメンテーターにお招きし、兵庫県佐用郡佐用町にある 世界最大級の放射光施設SPring-8(Super Photon ring-8GeV)を見学してきました。近畿支部6名(内1名はSPring-8職員)、本部役員2 名、名誉顧問1名の参加でした。今回の見学は、後援会員の1人がSPring-8の職員であり、その方を始め多くの方々のご尽力のおかげで休日の見学会が実現致しました。関係者の皆様に感謝です。
【行程】
1.集合:10:30 JR 新神戸駅
2.出発:11:00 レンタカーにて SPring-8 へ
3.到着:12:30
4.昼食:12:30〜13:30 SPring-8 食堂
5. SPring-8 見学:13:30~16:30
 ①SPring-8ビデオ紹介(於普及棟)
 ②線型加速器見学・・・電子を発生させそれを1GeV※のエネルギーまで加速します。
 ③線型加速器クライストロンギャラリー見学・・・②の加速器のための電源施設です。
 ④シンクロトロン見学・・・②で発生した電子をさらに8GeV※のエネルギーまで加速するところです。
 ⑤蓄積リング見学・・・電子を8GeV※のエネルギーのまま蓄積する加速器です。電子と磁場の相互作用により放射光(X線)を発生させます。
 ⑥実験ホール見学・・・⑤で発生させた放射光(X線)を取り出し、様々な実験を行うところです。
 ⑦中央制御室見学・・・SPring-8及びSACLAの加速器及びビームラインを運転・制御するところです。
6. SPring-8 出発:16:30
7.神戸三宮到着:18:30
8.懇親会:19:00〜「神戸三宮市内」

 

※”1GeV”、”8GeV”は電子の運動エネルギーを表す量です。”G”は「ギガ」と読み、10億と云う意味です。”eV”は「エレクトロンボルト」と読み、数字の電圧で電子が加速された場合に増加する運動エネルギーの単位です。8GeVは80億Vの電圧で加速された場合に電子が持つ運動エネルギーとなります。

 

今回は参加人数、地理、交通費の関係で公共交通機関を使わずにレンタカーで現地まで行きました。車だと、会員同志の距離が近いのでアットホームな雰囲気のドライブとなりました。渡部先生に乗車頂いた方では車中講義が行われ、皆様しっかり予習ができたようでした。

 

昼食の後、まずは紹介ビデオでSPring-8の構成と何に使われているかの概略を学びました。(上記①) SPring-8 は非常に強い(明るいという言葉で説明されていました)X線を発生することができ、自然の光では見えないようなミクロな世界(原子や分子の並び方等・・・)を観測することができるため、材料や医薬品の研究・開発に利用されているという内容でした。身近なものでは自動車のタイヤの開発にも利用されたことがあるようです。

 

次に見学本番です。大型放射光施設SPring-8の職員でもある後援会員さんとその方の上司の方の引率で線型加速器〜実際に観測実験しているエリア(上記②〜⑥)を見学しました。
広大な敷地に地球防衛軍の基地を想像させるような巨大で近未来的な建物があり圧倒されました。全行程2km、ちょっとしたハイキングでした。見学コースは、電子の発生→加速→X線の発生→観測→実験施設まで順番に回りながら、職員の方に丁寧な説明を頂きました。渡部先生には、注目ポイントや理解の助けになる考え方を教示頂いたので、密度の濃い見学となりました。また、休憩ポイントで行った強磁場体感実験ではなんともいえない奇妙な感覚を味わいました。

 

最後は中央制御室で最新式の設備(上記⑦)と、今回は運転中で加速管室・アンジュレータギャラリーに入れなかった SACLA という最新式の放射光施設を放射線管理区域外から見学しました。その後、みんなで一路神戸三宮に向かい、懇親会の焼肉屋で神戸牛を堪能しました。

文筆 近畿支部長 塚田万寿夫

参加者集合写真【普及棟】

①SPring-8 ビデオ紹介

SPring-8 強磁場体感実験

②SPring-8 線型加速器見学

③SPring-8 シンクロトロン見学

懇親会(焼肉店)

東京支部第二回代議員会及び講演会等のご報告(2019年2月23日開催)

■第二回代議員会
2019年2月23日(土)午後1時より、東京支部2018年度第二回代議員会が工学院大学新宿キャンパス5階0563教室で開催されました。
委任状を含め代議員の過半数を超える51名の代議員の出席がありました。
横山(明)副支部長、寺門副支部長の司会により下記のとおり議事進行が行われ、議事内容が承認されました。

 1. 役員紹介
 2. 折原支部長挨拶
 3. 2018年度活動報告
 4. 2019年度活動予定(案)
 5. その他 質疑応答

 

■第二回講演会
代議員会後、工学院大学情報学部 コンピュータ科学科教授 浅野 太先生に「人工知能の防災・福祉への応用」と題してご講演いただきました。
この講演では、Googleの「アルファ碁」などをはじめ、人口知能の応用が広く研究されているなか、人工知能の防災・福祉への応用事例を紹介し浅野先生の研究室の取り組みをお話しくださいました。
浅野先生が自己紹介をされて場を和ませたあと、講演が始まりました。
先生は大学助手時代、人の聴覚を研究し産業技術研究所時代には聴覚を利用してロボットの耳を作る研究をされていました。

 

最初に「人工知能と脳科学について」をテーマに
人工知能は人の脳と同じ事ができるのか?
どうやって人工知能は学習するのか?その学習方法について。
人の脳と人工知能のニューラルネットのちがい
をわかりやすくお話しいただきました。

 

その後Googleの「アルファ碁」について、Googleが高額な報酬を出して優秀な人材を集めているお話し、線形判別分析でねじを良品と不良品に分ける方法、掃除ロボットのシステム等、話題豊富な浅野先生のご講演に、会員の皆様の興味は途切れることがありませんでした。

 

また、介護の応用事例では介護ロボットや自動運転車椅子についてお話しくださいました。
今後のロボットの災害現場での課題については
災害はめったに起こらないので学習、評価が難しく、ロボットに厳しい環境を用意して学習させる必要がある。災害時に必要なものがうまく届くのにデータを入力できれば人工知能はとても役立つが、
人と違い機械はデータを入力しなければならないので、そのデータをどうやって入力するかが問題との事でした。人工知能は万能のように思いがちですが、人と同じように苦手とすることがあると感じました。

 

ご講演後半に、浅野先生の研究室 「マルチセンサシステム研究室」での研究をご紹介いただきました。
「振動センサを用いた災害における避難者の属性推定に関する研究について」です。
振動センサと人工知能を使うことにより、足音から建物に取り残されている人が大人か子どもか判断できるとのことです。これにより救助の優先順位が決められます。判断基準は重いものは、ゆっくり揺れて軽いものは細かく揺れるそうです。ちなみに大人の足音は低い音、子どもの足音は高い音だそうです。人間が聞き取れる音は100Hz(低い)から300Hz(高い)。50人中80%当てられたとのことです。
センサを登載した手押し車での地図の作成や一人暮らしの人の孤独死を防ぐ為に2次元温度センサで熱源を観察する研究など浅野先生の研究室の学生の方の研究が紹介され、人工知能を応用しての防災と福祉に対しての熱い思いを感じました。

 

ご講演後積極的な質問が続き、ご参加の皆様の興味の深さがうかがえました。
一時間半の講演はあっという間に過ぎました。

 

近年大きな災害に見舞われ、また今後もその可能性が危ぶまれる中、人工知能はわたくしたちの生活を豊かにしていくだけでなく、ますます防災・福祉に大きく貢献していくことと思います。
浅野先生と研究室に携わる皆様のご活躍を祈念して報告を終わりたいと思います。

 

■交流会
講演会終了後、低層棟8階ファカルティクラブにおいて、関根会計監査、廣瀬会計監査の司会進行のもと、浅野先生を囲んで交流会が行われました。
折原支部長の挨拶の後、浅野先生からご挨拶を頂きました。本部冨永会長に乾杯のご発声の後、会員の皆様の活発な交流の場となりました。
東京支部恒例となりつつある井上副支部長の「食品ロス削減」のお願いがありましたが、おいしい料理とデザートはほとんど無くなっていました。

 

ご多忙中にも拘わらず、多くの会員の皆様にお集まりいただき感謝申し上げます。
今後とも、後援会活動へのご支援とお力添えを承りますようよろしくお願い申し上げます。
次回の支部行事にも、皆様のお越しをお待ち申し上げます。

文筆:東京支部副支部長 原 千登勢

化学系学科と先進工学部の皆さん

情報学部の皆さん

機械系学科の皆さん

建築学部の皆さん

他支部の皆さん

役員と役員OB・OG

全国支部長会議 開催のご報告

2018年11月10日、工学院大学後援会「全国支部長会議」が新宿キャンパスの28階会議室にて開催されました。大学側からは遠藤副学長、雑賀幹事長を始め幹事の各先生、後援会からは冨永会長をはじめ本部役員と全国21支部の支部長・副支部長他、さらに後援会事務室の皆様方のご出席のもと、中村副会長の開会の挨拶により定刻通りに開会しました。

 

遠藤副学長より大学代表としてご挨拶いただき、この1年全国で大きな自然災害が発生したこと、支部によっては甚大な被害を受けた地域もあること等についてお話をいただき、続いて11月1日に永年学生支援課で活躍された今井様が永眠され、お通夜・告別式には多数の支部役員または支部役員OBの方々から弔意あるいはご厚情をいただいたことに対し、お礼のお言葉をいただきました。

 

冨永会長の挨拶の後、中村副会長を議長とし、審議事項についての審議と報告事項に関する報告を行い、全会一致で承認されました。

 

全国支部からの要望・提案・質問事項の回答の中では、遠藤副学長より、工学院大学の創立150周年(2037年)に向けてVISION150を策定したこと、また中期計画(6年間)コンパス2023の実現を図って行くこと、詳細については総会もしくは父母懇談会で大学代表から説明していくこと等の様々なお話をいただき、より一層大学・後援会の相互理解が深まったと思います。

 

また、後援会各支部活動をいかに活性化させるかの課題に対しては、各支部からの意見・質問事項をもとにした独自の活動の報告などを意見交換してもらい、生かしてほしいことを会長より説明をいただきました。副学長、会長、事務室からの回答にも、各支部からも活発なご意見をいただき、貴重な意見交換を行う事が出来ました。

 

閉会後は、8階のファカルティクラブに会場を移し懇親会を実施しました。中村副会長の司会で、冨永会長挨拶、佐藤学長挨拶、今村副学長の乾杯に始まり、菅波副会長の進行により、各支部長から支部紹介並びにご挨拶をいただきました。最後に折原副会長から閉会の挨拶があり、懇親会は終了しました。先生方と支部役員の交流、あるいは支部役員間の交流を図ることができまして、有意義な懇親会であったと思いました。

 

文筆  後援会ホ-ムペ-ジWG 津田

(1) 遠藤副学長挨拶

(2)後援会課長挨拶

(3)全体会議の様子

(4)懇親会での学挨拶

(5)懇親会の様子-1

(6)懇親会の様子-2